「スカッとする見世物小屋。」蠱毒(こどく) ミートボールマシン 蟲太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
スカッとする見世物小屋。
厳しい制作条件と、監督の世界観の狭間で、こういうジャンルが生まれてきた事は必然で、世界的にこのジャンルのファンは増えている。現に西村氏は2017のSSWに招待、紹介されている。カンヌからお呼びがかかったという噂もある。海外ホラー映画祭では受賞常連組だ。
映画業界の閉塞感、大作主義、原作ありき、高度なCG、そういった物への不満を強引にカタルシスに変換するのがこのジャンルの醍醐味だ。
そこをわからずに見てしまうと「クソ」と言うことになるだろう。ある種、見る人の懐の広さを問う映画であり、屈折した映像への愛情と考える。
ついでに僕はホラーだとは思わない、飛び散る血飛沫に「たまやー」と叫びたくなる見世物小屋的エンタメだと思っている。
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