君の膵臓をたべたい(2017)のレビュー・感想・評価
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いい映画
不完全に揃っているパズルのような印象
原作を読んでからすぐに映画も観ました。映画は主に未来に焦点を置いて描かれていて、原作を読んだ後ではこういう未来もあったのかと想像が膨らみました。個人的に山内桜良を演じた女優さんが自分の思い描いていた通りの"山内桜良"だったので、観ていて心地よかったです。
批判的な意見を述べておくと、完璧に揃ったパズルのピースのような原作を無理に未来に焦点を置いて改変しているので、パズルのピースが足りない部分が多く、説明不足な点が多かったなと思いました。特にそこどうなのと思った点としては、終盤に共病文庫を桜良の自宅で読む場面、春樹としては本当に知りたかった内容を知ることができたからこそ号泣したわけであり、共に過ごした日々の裏で描かれていた彼女の心情を知って号泣したわけではないと思っています。さらに、春樹が送った最後のメールについても、桜良に届いていたのかどうかは映画では触れられていませんでした。
映画では彼女が残した想いが時を超えて未来へ伝わるというコンセプトでしたが、やはり無理な改変をしているために不自然になってしまっている部分がありました。
こういう世界線もあったかもしれないな程度で鑑賞すると、より小説を読んだ時の想像も膨らむので良いかと思います。
dvd鑑賞
非常に童貞の
良い裏切りの連続
感動を誰かと共有したくて投稿しました。
ありがちな悲劇のヒロイン系だと思っていましたが、良い裏切りが多く、他の類似モノよりも心を動かされました(考えさせられました)。
私にとっては以下の3点が裏切りでした。
①ヒロインの死が病死ではなく、殺人であること
②病気に病んでいる人にとって、普通に接してもらえることが特別だということ
③「好き」とか「愛している」という言葉を使わずに愛情を伝えていること
①によって、「生きる」ことは当たり前ではないと伝えています。「1日1日を大切に」というのはあまりにもありふれたフレーズですが、突然死にすることで、人はいつ死ぬかは分からないという事実がより強調して伝わります。残される方にも恋人、家族、友人がいつ死ぬか分からないと訴えているのでしょう。
②は目から鱗でした。体や心を病んだ人に対して、いつも以上に明るく振る舞ったり、悲しんだりするのが人だと思いますが、それは当人にとっては逆に悲しみを冗長させるだけのものかも知れません。何もなかったかのように、もしくは病気を会話のネタのように、普通に接することが当人にとっての日常を体感できるものなのかもしれません。
③明らかに愛し合っているシチュエーションを作らないことで、人生と向き合うストーリーに明るさを与えていると思いました。
一つだけ分からないのが、何故事故ではなく、殺人にしたのでしょうか。
事故死だったらどう感じるのか想像してみましたが、あまりピンと来ませんでした。事故死の方がセオリーな気がするので、意味があるのでしょう。
いずれにしても素晴らしい映画です。この原作も読んでみたいです。
「真実か挑戦か」
図書館もののお話って僕好みだったので◎
全体に映像も音楽ももうちょっとかな?
出演者たちの演技もぎこちなくてやや大芝居。
でもね、それは、未熟なままで駆け抜けていったひとりの少女の生きざまを、映画の要素のすべてがそのまま同様に 未熟にぎこちない手法で表現しようとしているから。
⇒たぶん もっと洗練された仕上がりにすることは可能だったろうけれど、それでは少女の短い人生を表すことができなくなったと思う。
TSUTAYAでレンタル。
映画館にしなくてよかったよ、泣きはらした目で出られなくて困ったろうし。
その点DVDは助かるけど、2回目繰り返して再生したときはすでに冒頭から涙。
「お門違い」って滋賀くんは最初にも口にしてたねー
出演者については、浜野美波のくるくるかわる表情がみずみずしい。確か長澤まさみとオーディション同窓生だったはず。審査員の意向がわかり納得。
小栗旬は地味でコミュ障の役どころを好演、いい俳優だ。
「真実か挑戦か」―
このカードを実は僕らも瞬間瞬間、引いていたんだって、気づかされた。大事に生きようと、思ったな。
それにしても、
住野よる、
そしてサン・テグジュぺり、
作家って、すごい。
歴史に残る独創性と永遠の普遍性を、本は与えてくれる。
そして監督と、脚本家さんの意気にブラボー!
(元図書委員、涙のレビューでした)
感動です
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