劇場公開日 2017年7月28日

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「タイトルで食わず嫌いせず、見て良かった」君の膵臓をたべたい(2017) kamuziさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5タイトルで食わず嫌いせず、見て良かった

2018年3月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

タイトルからして少し敬遠したくなる感じでしたが、CM等も見て面白そうにみえ、鑑賞。想像以上に泣けるシーンの多い映画でした。

メインは、根暗な男子生徒と膵臓の病気を抱えた余命1年程度の明るい女子生徒。

人と壁を作っていた男子生徒も彼女と接していく中で次第に心を開いていき、最後はかけがいのない存在となっていく。二人の微笑ましいやり取りをみて、改めて女性の明るさや笑顔って男性の心を動かすよなと思います。

生きるとは?との問いに彼女は、誰かと心を通わすこと、人の人生に寄り添うこと、と言います。素晴らしい考えだと思うし、彼女の台詞だからこそ、非常に感動しました。
心を通わすことで男子生徒である僕の心を動かし、彼女が言った、教えるの上手いから教師になりなよという言葉で、彼の将来を後押しする。その意味では彼女は僕という人にしっかり寄り添い、しっかりと生きたんだと思います。

膵臓の病気で亡くなるのかと思いきや、通り魔に刺されて亡くなるというのは、展開としてちょっと驚きでしたが、これはあえてメッセージ性を強めるための展開と捉えました。
残りの人生を精一杯生きるだけでなく、1日単位で悔いのないよう人生を生きる必要があるということなのだと思います。

タイトルで食わず嫌いせず、見て良かったと思わせる映画でした。

kamuzi