「このタイトルがこの映画の全て」君の膵臓をたべたい(2017) 名無しの25歳さんの映画レビュー(感想・評価)
このタイトルがこの映画の全て
2回ほど鑑賞させて頂いたあと、文庫版も読ませて頂きました。
見どころとしては
・主人公とヒロインの関係性
・浜辺美波さんのナレーションと表情
・主人公の成長
・泣くポイントが亡くなるときではないこと
主人公とヒロインは名前ではなく「君」や「仲良くん」と呼び合う作品はとてもめずらしく、
そして独特な距離感でした。
恋人同士や友達以上恋人未満でもない距離感こそがこの作品にしかない表現だと思いました。
浜辺美波さんは演技力というよりも
ナレーションでの声がとても聞き心地がよく聞く人が作品にのめり込ませる印象でした。
そして、ヒロインの自由奔放さを表現する表情が作品が後半になるにつれて
考えさせるものがありました。
そして主人公の成長について。
主人公は他人に興味を持たない。誰かを自分の特別な人にしたくない。
そんな主人公でしたが、後半になるにつれて自分の意志でヒロインに何かをしてあげたいと行動するシーンや
主人公が泣くシーンでは「あの主人公がここまで変われたんだ」という別の感動があります。
そして最後に、
ヒロインが亡くなる作品は亡くなる瞬間が感動シーンになりがちですが
この作品は亡くなった後、ヒロインが残した共病文庫や主人公に心を打たれます。
そして悲しい感動ではなく、ある意味幸せな感動がこの作品にはありました。
映画2回も観たし小説では泣かないだろうと思いましたが、小説で一番泣きました…笑
映画では案外「演技や雰囲気で悟って」的に説明不足的なところがあったのは俺も気になっていたところでした。小説は文章で伝えるのは当たり前なんでわかりやすかったですね。
実のところ...俺も複数回観たのですが...最終的にすっきりしたのは小説を読んだときでした。
まぁ、映画の
若い二人の主人公の演技に拍手でした。