「この作品に出会えた幸運」君の膵臓をたべたい(2017) エクスペリアームスさんの映画レビュー(感想・評価)
この作品に出会えた幸運
原作は未読の状態で映画を観ました。甘酸っぱい青春に頬が緩み、命の儚さに胸を締め付けられ、生きるとは何かを考えさせられました。描写も美しく、とても心に残る映画だと感じました。
そうする事は滅多にないのですが、印象的な台詞を再確認したく、原作を読みました。映画を観ていたお陰でイメージがスッと浮かび、言葉や行動に込められていた意味をより理解できました。単なる恋愛モノではありませんね、この作品は。
2度目の映画鑑賞。なるほど、原作を読んでから映画を観ると、確かに展開が駆け足に感じられます。とはいえ、それはどんな作品でも大概同じこと。設定を削ったり変えたりして綺麗に2時間弱に纏まってますし、原作にない12年後の世界を描くことで、映画は映画としてまた違う味わいを醸し出しています。表現し切れていない部分も原作をベースに脳内補完し、ストーリーを知っているにも関わらず初回鑑賞時よりも更に感動、涙腺が崩壊してしまいました。きっともう1回観ても感動できるんじゃないかな?
最後に、本編とは関係ないのですが、ひとつだけ残念だったのが「君は嫌がるかも知れないけど」のくだり。これ、予告編で使わないで欲しかった。ネタバレに近いような…
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