劇場公開日 2017年7月28日

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「偶然でも運命でもなく選択の結果が哀しい」君の膵臓をたべたい(2017) woinaryさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0偶然でも運命でもなく選択の結果が哀しい

2017年7月28日
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鑑賞方法:映画館

予告編で気になって見に来ました。タイトルも気になりましたが、ヒロインが気になりました。原作未見。

神様は病人の味方をしてくれると思ったのに。良くも悪くも選択の結果が現実というのを痛感します。流されててもそれは選択なんですよね。

お互いが正反対が故に惹かれる二人。終始"僕"の視点で語られた物語の裏側、共病文庫の彼女の視点からの種明かしが切なく愛おしく。主役の二人の演技がそんな初々しく甘酸っぱい物語を見事に魅せてくれました。

あれをしなければ、もう少し違った選択をしていれば、と色々想像してしまいます。でもどんなに納得できなくても選択の結果は変わらない。それをネガティブに考えずに、生きていかないといけないんですね。哀しい結果になったけど、だからこそ彼女はみんなのなかに生きている。

君の膵臓をたべたい、という出会いをできたことが幸せなのだから。

woinary