「3つとは、昔戦争があった事、戦争が終わった事、蛇がミルクを飲む事」オン・ザ・ミルキー・ロード マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
3つとは、昔戦争があった事、戦争が終わった事、蛇がミルクを飲む事
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かつて戦争があった事、戦争が終わった事、蛇がミルクを飲む事 3つの真実なんじゃ無いかなあ。
花崗岩で草原を埋め尽くす。かつての争いと彼女への鎮魂の意を込めて、その光景は岩の凹みにこぼれ落ちた白い液体のようだ。
彼の仕事はミルクを配る事。
傘をさしてロバで移動する姿とひつじ達の惨劇は『エル・トポ』のようだ。麦の草原はアッバス・キアロスタミのようだ。ロバはロベール・ブレッソン監督作品の『バルタザールどこへ行く』をリスペクトしている。
全編流れるノリの良い音楽が最後に哀愁を帯びた短調で締めくられる。
僕は傑作だと思う。
追記 『あれば大鷹?いやいやはやぶささぁ。』『まぁ、どちらも似ている同じ猛禽類さ』と言った主旨の会話が出て来る。最初彼に恋する女性と、彼が恋する女性の区別がつかなかった。そんな事言いたいのかなぁ?
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kossyさんのコメント
2024年1月5日
マサシさん、今年もよろしくお願いします。
金沢市も被害は多かったものの、なんとか通常の生活が戻ってきました。かなり人出も少なく暇ではありますが・・・奥能登の被災者を思うと、何ともやりきれなくなりますね・・・
NOBUさんのコメント
2024年1月5日
今晩は。
私の勝手な考えですが、エミール・クストリッッチ監督は、無きユーゴスラビアを愛していた、そしてそれが民族間の紛争により失われた事を深く悲しみつつ、今作やその前の名作の数々を創作したと思っています。
”ウンザ、ウンザ”です。彼の監督のドキュメンタリー映画を見るとその思いは確信に変わると思います。では。