「証言がバラバラで真実に迫っていくスタイルは羅生門みたいで楽しめる」暗黒女子 かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
証言がバラバラで真実に迫っていくスタイルは羅生門みたいで楽しめる
全員の証言がバラバラで真実に迫っていくスタイルは、羅生門みたいで楽しめた。面白かったポイントは2つある。
1つめは、様々な視点の物語を楽しめること。
みんな自分に都合の悪いことを隠して美談を作り出してるのが面白い。ある人の話では良い人だった人物が、別の人の話では悪役として登場。話が切り替わるたびに誰も信じられなくなった。この辺は羅生門と似てる。
主役であり続けたい白石いつみ(飯豊まりえ)が勝つと思いきや、最後は澄川小百合(千眼美子)に殺られるどんでん返しに驚いた。なぜ裏切ったのか心情がよく分からなかったけど。
2つめは、美人女子高生たちを拝めること。
登場人物は全員美女。活発、おしとやか、ハーフ、オタク、あらゆる属性が揃ってます。
個人的に高岡志夜(清野菜名)の笑顔が好き。メンバーの中で唯一、裏表がなさそうな雰囲気もいいね。ただし、老け顔だから高校生って設定は無理あったな。小南あかね(小島梨里杏)も大人顔すぎた。
俺は熟女好きだから歳下は興味ないけど、これ観て女子高生も悪くないと思った。ただし美女に限る。
気になったのは、後味が悪くて後日談がモヤモヤしたこと。
まさかのカニバリズム展開に引いた。身体を切り刻んで闇鍋にぶっ込んだ訳でしょ...綺麗な顔してやる事エグいな小百合ちゃん。てか鈴蘭にあんな毒性があるとは知らなかった。美しい花の毒で殺すってのは今作の作風とマッチしてる。
秘密を共有し最強の結束力を手にした女子たち。後日談ではいつみを殺してから結構経ってるみたいね。さすがに何もお咎めないってのはおかしい気がする。いつみの夫や父が黙ってないだろうし、警察が捜査に乗り出してるはずなのに。まあ、あの後すぐに全員捕まった可能性はあるけれど。
女子校の映画って恋愛系のイメージ強くて苦手だった。でもミステリー好きだから楽しめなー。羅生門みたいな視点がコロコロ変わる系の映画が好きな人におすすめ。