「次々と暴かれる裏切り。予想の上の上を行くミステリー!!」暗黒女子 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
次々と暴かれる裏切り。予想の上の上を行くミステリー!!
【賛否両論チェック】
賛:友を疑う女子高生達の小説が折り重なり、次第に驚くべき真実が顔を出して行く様が、恐ろしいと同時に痛快。裏切り合う人間の醜態も垣間見える。
否:特に序盤は、1人1人の小説が淡々と再現されていくだけなので、かなり退屈してしまいそう。ラブシーンやグロシーンも少しあり。
ミステリー小説の映画化だけあって、やはりメインとなるのは“フーダニット(誰がやったか?)”ですが、一筋縄では行かないのがこの作品の魅力。
「こうなる・・・かな?」
という予想を際どくすり抜けて、ラストでは驚愕の真相に次ぐ真相が、次々と明らかになっていきます。
その中で露になっていくのは、“女子高生”という最も華があり可憐で多感な時期だからこその、美しくも醜い人間としての性(さが)です。信じていたものに裏切られた人間達の、歪んだ叫びが重なり合い、皮肉にも良質なミステリーを彩っていきます。
前半は淡々と進むので案外退屈ですが、それも全てが伏線となる大事な要素。ミステリー好きには是非オススメの作品です。
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