「お嬢様学校という名の箱庭で、自らが主人公である物語に執着したがため...」暗黒女子 ちょるさんの映画レビュー(感想・評価)
お嬢様学校という名の箱庭で、自らが主人公である物語に執着したがため...
お嬢様学校という名の箱庭で、自らが主人公である物語に執着したがために物語に殺されてしまう。物語のキーになるのは鈴蘭の花。ぜひ見終えたあとに花言葉や裏花言葉をネットなどで検索してみてほしい。何か感じるものがあると思う。ラスト24分がと語ってるだけあって、犯人予想を尽く裏切られる。誰が本当のことを語り、誰が自らを守るために幻想をつくっているのか、語り手が増えていくたびに矛盾点は増えていく。自ら推理しながら見ることをオススメする。また髪型などでそれぞれ朗読される話の時間軸がわかりやすくなるはずなので、そこにも注目していただきたい。表向きは美しく儚いお嬢様学校の女子高生だからこそ、その泥沼の裏切りがより濃く映しだされていると思う。ぜひ劇場に足を運んで、胃もたれして帰りましょう。
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