劇場公開日 2017年9月23日 PROMOTION

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プラネタリウム : 特集

2017年9月19日更新

カンヌで鮮烈デビュー! コッポラ、ドランに次ぐ天才が放つ野心的な異色作
ナタリー・ポートマン&リリー=ローズ・デップが映画ファンをとりこに──
死者を呼び寄せる姉妹は本当は詐欺師なのか? はかない運命を描く夢と狂気の物語

ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、各世代を代表する美人女優が夢の共演
ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、各世代を代表する美人女優が夢の共演

「ブラック・スワン」のオスカー女優ナタリー・ポートマンと、飛ぶ鳥を落とす勢いの若手実力派リリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演を果たした「プラネタリウム」が、9月23日から全国公開。死者を呼び寄せる降霊術で人気を博すスピリチュアリストの姉妹が、とある映画プロデューサーとの出会いから運命を狂わせていく。ヨーロッパを中心に、映画人がいま熱視線を注ぐフランスの女性監督レベッカ・ズロトブスキが構築し、人気女優が華を添えたはかなくもミステリアスな世界観に酔いしれてほしい。


「ブラック・スワン」以来となる衝撃の“野心”を体現するポートマン
注目女優デップと《秘密のある姉妹役》それだけで私たちはひかれてしまう

ポートマンは野心的な姉ローラ、デップは純粋な妹ケイトと真逆の役柄を演じている
ポートマンは野心的な姉ローラ、デップは純粋な妹ケイトと真逆の役柄を演じている

「キャロル」のケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ、「たかが世界の終わり」のレア・セドゥー、マリオン・コティヤール、バンサン・カッセルなど、映画ファンにとって“見ずにはいられない”夢のコラボレーションが、また1つ実現した。ハリウッドきっての演技派ポートマンと、イノセントな存在感が魅力の注目株デップ。しかもただの共演ではなく、今回2人が演じるのは姉妹役というから映画ファンにとってはたまらない。1つの画面に2人が存在しているだけでかもしだされる“良質感”に心揺さぶられる。

頼る者もなく、たった2人で支えあって生きてきた姉妹のきずなを息のあった演技で表現
頼る者もなく、たった2人で支えあって生きてきた姉妹のきずなを息のあった演技で表現
ポートマンが、真骨頂ともいえる“ひょう依演技”で欲望に目覚めていく女性を体現した
ポートマンが、真骨頂ともいえる“ひょう依演技”で欲望に目覚めていく女性を体現した

ナタリー・ポートマンの代表作といえば、圧倒的な演技でオスカーをもぎ取った「ブラック・スワン」。野心に絡め取られて狂気に染まるヒロインの姿に、文字通り世界が戦りつした。本作では上昇志向の強い野心家の姉ローラに扮し、皆が待ち望んでいた美しくも危うい姿を、再び画面でさらけ出している。

ファッション業界でもその名を届かせるデップが、ピュアな魅力を存分に振り舞いている
ファッション業界でもその名を届かせるデップが、ピュアな魅力を存分に振り舞いている

父はジョニー・デップ、母はバネッサ・パラディという最強の両親の元に生まれたリリー=ローズは、シャネルのミューズ(顔)としても活躍する新星。伝説のダンサー、イサドラ・ダンカンを演じた「ザ・ダンサー」では権威あるセザール賞にノミネートされるなど、美ぼうだけでなく演技力も折り紙つきだ。

1930年代のフランス・パリを舞台にした本作は、当時のファッションも完全再現している
1930年代のフランス・パリを舞台にした本作は、当時のファッションも完全再現している

今回の夢の共演は、デップに魅了されたポートマンの推薦によるものだという。本人たちも「本当の姉妹のよう」と口をそろえるほど息もぴったりで、この共演はまさに必然。欲望に忠実な姉ローラ、自由奔放で純粋な妹ケイト。妖しい魅力を放つ姉妹は、ポートマンとデップなしには成立し得なかった。


ポートマンもデップも出演を熱望した「新たなる才能」を見逃してはならない
狂おしいほどの繊細さと独創性──コッポラ、ドラン、レフンに続く世界観

1980年生まれの俊英は、30歳で撮り上げた長編処女作でいきなりカンヌデビューを飾った
1980年生まれの俊英は、30歳で撮り上げた長編処女作でいきなりカンヌデビューを飾った
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本作のメガホンをとったフランス人女性監督レベッカ・ズロトブスキは、人気女優レア・セドゥーが主演した長編初監督作「美しき棘」でカンヌ国際映画祭にセンセーションを呼び起こし、セドゥー、「ダゲレオタイプの女」「預言者」のタハール・ラヒムと組んだ第2作「グランド・セントラル」で同映画祭のフランソワ・シャレ賞(作品のジャーナリズムを称える賞)を受賞した若き天才。2014年には同映画祭の批評家週間部門の各賞で審査員長も務めるなど、カンヌがその才能を認めた次世代の旗手だ。

ズロトブスキ監督の才能に魅(み)せられ、ポートマンやデップも出演を熱望したという
ズロトブスキ監督の才能に魅(み)せられ、ポートマンやデップも出演を熱望したという
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ズロトブスキ監督の作品には、同じくカンヌに愛された作家肌の監督たち――ソフィア・コッポラ、グザビエ・ドラン、ニコラス・ウィンディング・レフンといった実力派にも通じる確固たる美意識や芸術性、セリフに頼らない繊細な心情描写、スタイリッシュで独自性の強い世界観が根付いている。長編監督第3作目となり、十年来の盟友であるポートマンと満を持してタッグを組んだ本作では共同脚本も手がけるなど才能を発揮。幻想的でありながら衝撃的なストーリーが、多種多様な解釈を呼んだ。

カンヌに愛されたズロトブスキ監督は、映画界をけん引する実力派たちと肩を並べる存在
カンヌに愛されたズロトブスキ監督は、映画界をけん引する実力派たちと肩を並べる存在


スピリチュアリストとして人々の心をとりこにする美人姉妹──
彼女たちは、真実を語る者なのか? それとも世紀の詐欺師なのか?

「見えない世界を見せてあげる」――怪しい姉妹に翻ろうされる108分が、幕を開ける
「見えない世界を見せてあげる」――怪しい姉妹に翻ろうされる108分が、幕を開ける

本作は冒頭から、見る者をとらえて離さないミステリアスかつ芸術性あふれるストーリーが展開する。ローラとケイトが行う降霊術は果たして“本物”なのか? 彼女たちに取り入る映画プロデューサーの真の目的とは一体? 「人々が見たいと思うものを見せる。やがて皆、信じるようになる。たとえそれが偽りでも」という意味深なセリフの意味は? タイトルの「プラネタリウム」が示すものとは? 画面に映っているものは真実なのか、それとも偽りなのか――。常に観客の読解力を試し、惑わせ続ける。

死者を呼び寄せる力で、またたく間にパリでは知らぬ者のない存在へと駆け上がっていく
死者を呼び寄せる力で、またたく間にパリでは知らぬ者のない存在へと駆け上がっていく

舞台は1930年代。降霊術を得意とするローラとケイトの姉妹は、憧れのパリへとやってくる。2人の降霊術はトリックなしの本物なのか? そんな奇異の目も手伝って姉妹が注目を集めていたころ、2人は映画界に新風を吹き込もうとするコルベン(エマニュエル・サランジェ)と運命的な出会いを果たす。

コルベンとの運命的な出会いで、ローラの中に隠されていた内なる欲望が花開いていく
コルベンとの運命的な出会いで、ローラの中に隠されていた内なる欲望が花開いていく

死者と交信する“交霊会”で不思議な体験をし、姉妹の才能のとりこになったコルベンは、2人を主役に映画を製作しようと思い立つ。姉妹を屋敷に住まわせて生活を保障し、いざ撮影に臨むが、ケイトは慣れない環境で力を発揮できない。そんななか、コルベンと映画監督はローラに女優の才能を見いだす。

ケイトの霊感に全幅の信頼を寄せるコルベンは、周囲の喧騒をよそに傾倒していく
ケイトの霊感に全幅の信頼を寄せるコルベンは、周囲の喧騒をよそに傾倒していく

女優として覚醒したローラだったが、ケイトと離ればなれになり欲望と不安のはざ間で揺らいでいく。一方、コルベンに心を許したケイトは、危険と知りながらも降霊術を検証する実験に協力。信頼関係で結ばれた2人に、ローラは激しく嫉妬する。変容し始めた3人の関係はどうなっていくのか――。

時代も場所も異なる実在の人物たちを、ズロトブスキ監督は1つの物語に落とし込んだ
時代も場所も異なる実在の人物たちを、ズロトブスキ監督は1つの物語に落とし込んだ

本作は、実在の人物たちに着想を得ている。かつて一大ブームを巻き起こしたスピリチュアリズムの先駆者フォックス3姉妹と、フランスの伝説的映画プロデューサー、ベルナール・ナタンだ。それぞれ活躍した年代も場所も異なるが、「見えないものを見せようとした」「“詐欺師”と呼ばれた」点で彼らは不思議な共通点を持っている。

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