「明るい時には見えないものもある」プラネタリウム とえさんの映画レビュー(感想・評価)
明るい時には見えないものもある
戦前のフランスで、必死に生きる姉妹、ローラとケイトの姿を描いている
女性たちが自分たちだけの力で生きていくのが難しかった頃、姉妹はフランス人映画プロデューサー、コルベンの目にとまり、彼女たちも映画に出演しながら豊かな生活をし始める
しかし、ヨーロッパにナチスの影が差し始めると、コルベンはポーランド出身のユダヤ人として、糾弾されてしまう…
平和だった頃のフランスに戦争の影がさしていくことで、これまで見えなかった人々の差別意識を浮き彫りにしていく
その中で、したたかに生きていく若い女性たちが感じるとまどいや、苦悩が感じ取れる
ユダヤ人を示すのが星なら、空に輝くのも星
それが、なんだか切ない映画だった
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