「古き良き時代⁉︎の陶酔感」マリアンヌ 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き時代⁉︎の陶酔感
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『女優』という職業の存在意義は、と訊かれたら(誰も訊いてくれないけど)、自信を持ってこの映画のマリオン・コティヤールを見てください、と答えます。
出会いのシーンからその美しさに(もしかしたら劇中のブラッド・ピット以上に)息を呑み、銃を撃っている時も、こどもと遊んでいる時も、泣き崩れる時も、ラストの決然とした表情の時も、ブラッド・ピットと同じ距離感で見ているかのような切迫感を覚えるほどの演技力。それでいて美しさは少しも損なわれていない。
ストーリーが斬新でなくても、ビックリするような仕掛けがなくても、多少の齟齬があっても、こんなに魅力的な女優さんが見れたのだから、まっいいか、と素直に納得、満足できました。
もしかしたら監督だって、マリオンの魅力が引き立つことを最優先して、演出・編集したのではないか、とさえ思っています。
ブラッド・ピットも相当に良かったですが、やはり、輝いている女性には勝てないですね。
ヘップバーンが出てる、とかアラン・ドロンが見たい、というだけで映画館に足を運んでた時代があったように聞きますが、その時代の幸福感とはこんな感じなのでしょうか?だとしたら、悪くないですね、この心地良い陶酔感。
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