「最後までハラハラしっぱなし」ドント・ブリーズ GM屋さんの映画レビュー(感想・評価)
最後までハラハラしっぱなし
公開前の予告の時点で評判で、公開後の評判もよく見たかった一本
BD/DVDの発売二週間前にやっと山岳要塞長野県にやってきたドント・ブリーズ
感想としてはジェットコースターのごとく最後の最後、EDまでハラハラできた一作でした
舞台はアメリカデトロイト市、かつては自動車産業で反映していたが今ではそれも衰退し、経済破綻を起こした街に住むヒロイン、ロッキーは育児放棄し男を連れ込む母から妹を連れて逃げるため、度々仲間たちと盗みを行っていたのだが、それでもなかなかお金が集まらないため
交通事故で娘を亡くし多額の示談金を受け取り、廃墟が並ぶ住宅街に一人で住む盲目の老人の家に盗みに入る
しかしその老人は退役軍人で目が見えない代わりに聴覚にすぐれ、いとも容易く仲間の一人から銃を奪い殺すのであった・・・
と、よくある舐めてかかった相手に返り討ちにされるというお約束ジャンルなのだが
自分も最初のうちは「主人公の境遇も理解できるし可哀想だけど、だからって他人の金品奪っていい理由にはならないし爺さんいいぞやったれ!やったれ!」ぐらいの気持ちで見ていたのですが、中盤で明かされるこの爺さんの秘密というか異常性にドン引き、もうその後は主人公にも、爺さんにも同情したくても同情できない状態になりました。
盗みに入った若者を殺す→正当防衛だし解る
家の地下室に監禁されてたのは娘を殺した女性でした→まぁ解る
金払って無罪になって許せない→解る
娘を奪われたから新しい娘を産んでもらう→えぇ・・・
サイコパス過ぎんだろっていうこの一言に尽きる
暗闇の中、手探りで逃げ回る主人公たちと聴覚を頼りに正確に追いかけ、時には先回りする老人の恐怖。安堵した瞬間に襲ってくるの連続で映画開始10分ほどから終始ハラハラさせられる映画、娯楽としてはなかなか楽しい反面、それがずっと続くので飽きというか「もう勘弁してくれ」と思う部分もあったり
この映画、序盤から音響効果というべきなのか不明だけど、音に関して結構意識させてくる作りになっているので映画館で見て正解だったなと思いました