「知らないことばかり。」ストーンウォール mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
知らないことばかり。
日本における同性愛者のポジションはどうなっているのだろうか。某俳優がこのことを理由のひとつとして、芸能界を去ってしまったが。
1970年当時、同性愛者は政府機関では働けなかったらしい。いまはどうだろうか。
日本の芸能人で同性愛者であることをカミングアウトした人は、いまのところ思い浮かばない。
ゲイ解放運動の契機となったストーンウォールの暴動を、あのローランド・エメリッヒ監督が描く。自らのアイデンティティの発露として撮った作品に見えた。
たぶんスティーブン・スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」と同じスタンスではないか。
エメリッヒも、ひょっとして父親と確執があったのか。そう考え直すと、かなりせつない映画である。ことが同性愛なのでエキセントリックになるが、父親との確執は普遍のテーマである。
エメリッヒに、もっとこういうドラマを撮ってほしい。
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