「美しくて悲しくて可笑しい」ジムノペディに乱れる しんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
美しくて悲しくて可笑しい
美しいです。手垢のついた感のあるサティの曲も新鮮に聴こえます。大きな喪失を抱いた男の滑稽で切ない物語です。人がセックスに求めるもの、そして結局得られないもの、シンプルなストーリーと美しい映像が人間の滑稽さと哀しさを浮き彫りにする作品です。
クライマックスのナースとのエピソードがとにかくいろんな意味ですごいです。ナース役の木嶋のりこさんの演技も素晴らしかったです。板尾創路さんの空虚さもすごい。その世界にずっと浸っていたいタイプの作品です。劇場に笑いが起こるシーンもいつくかありましたし、もちろんエロティックですし、すごく楽しめた作品でした。
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