「映画よりもドラマでじっくりと観たかった」アサシン クリード 方位磁石さんの映画レビュー(感想・評価)
映画よりもドラマでじっくりと観たかった
テーマは複雑で雰囲気は重苦しく故にセリフも少なめになって、わかりにくく取っ付き難い作品になってしまったが、ソレは俳優さんたちの体当たりの曲芸演技が補ってくれた。アレ、CGとか使ってないんじゃないんだろうか……。
あと、『アニムス』には驚かされた。VRを体験させる装置といえば、ヘルメットやバイザーやらを被って楽な姿勢で横になる、のが定番だと思っていた。でも、よくよく考えてみれば違うはず。パソコンも昔は学校の体育館ほどの装置が必要だった、でも今は手のひらサイズで胸ポケットにも入る軽さ。全感覚を再現するVRならば、周囲の空間や空気感も再現しなければならないはず、楽な姿勢で横になるだけなんてアリエナイ。数十年間も直通の有線回路で繋がってきた脳みそと身体の関係は、ポッと出の機械に割り込まされるほど柔じゃないはず。動き回れる設備・ドームが必要になる、そこに収めるよう運動を誘導・補助する高性能なアームが必要になる、『エデンの果実』でも手に入らなければ割に合わない金食い虫なはず。……SF要素は期待していなかった分、コレのリアルさに驚かさた。
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