「やはり違和感が・・」KUBO クボ 二本の弦の秘密 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり違和感が・・
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トラビス・ナイト監督は黒澤明や宮崎駿のファンで大の日本文化好きだというが、製作の発端はアニメーションスタジオ・ライカのデザイナーであるシャノン・ティンドルが「ストップモーションによる侍の叙事詩」という話をトラビス監督に持ち掛けたことかららしい、侍や忍者などチャンバラものもアメリカでは人気なのでしょう。
人形を使った駒撮りとCGを融合させたハイブリッドな3Dアニメは初めて観ました、よく出来ているとは思いますが大変な手間だったでしょう、アニメでも日本は先進国ですが負けたくない、独創的でありたいという製作陣の意地のようなものを感じます。
主人公がクボと言う名、ボクちゃんの逆さ読みなのか、子供の名としては馴染みがなくやや違和感、そして何よりの違和感はプロット設定、祖父が孫の片目をくり貫いたとか、母子を叔母が殺しに来るなんて骨肉の争いはまるでギリシャ神話、子供達への説明に窮します。
三味線片手に物語を語ったり魔法を使ったりというのは琵琶法師のもじりでしょうか、猿や甲虫のお供というのも桃太郎的だしスターウォーズのR2D2、C-3POのようでもある、もっともジョージルーカスによればロボットたちは黒澤の「隠し砦の三悪人」の太平と又七がモデルと言っていました。まあ、アメリカ人が創った日本風時代劇アニメという風変わりな作品でした。
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