「きぃっとぉ帰って くるぅんだぁと♪」GODZILLA 怪獣惑星 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
きぃっとぉ帰って くるぅんだぁと♪
ポリゴン・ピクチュアズが制作ということで「シドニアの騎士」に似ている画風での作品。ただ、3DCGの発展は目覚ましく、どんどんアニメと融合していて、あまり不自然な動きも目立たなくなってきたのは素直に驚いている。戦闘シーンの疾走感等は迫力が加速するばかりだ。
さて、ストーリーだが、これも又『シドニア』っぽい導入部分となるのが概視感が・・・。今作品の方が具体的に『ゴジラ』という大魔王に地球を乗っ取られてしまうという設定からの、再度の奪還を目論む、何となくハリウッド的シークエンスが散りばめられて、ビックリの3部作という。実に大胆な挑戦作なのではないか、それこそ興行収入的にコケたらなんて余計な心配をしてしまうのも、そんなに世間的には今作品、宣伝していないのではないのだろうか?マスコミへの露出も少ないし、もう少し情報を貰わないとストーリー展開について行けないと思われる。まぁ、理由なくゴジラが出現するのは今までの怪獣映画のスキームなのだが、なんで他の星から来た宇宙人、しかも2種類という、幾つ乗っかっているんだとてんこ盛り、マシマシの設定なのである。序盤に世界観の説明シーンがあるのだが、ぎゅうぎゅう押し込めているきらいが否めない。
実はどうも今作品のプリクエル的小説があるようで、それを読まないと深く入り込めない作りになっているのではと勘ぐってしまう。アマゾンレビューでは、正に怪獣大集合って感じで、今作品、昔の東宝映画祭りをあしげく通った子供達の為のノスタルジー的発想がコンセプトなのではないかと推測してみたりするのだが。。。ということは、結局最後は、蛾の怪獣が丸く収めてしまうって結論も・・・(苦笑) いずれにせよ、キリスト教的終末思想を差し込んできているのもデジャビュなのだが。
次回作が来年5月っていうのも間空けすぎだし、もっと観たいというモチベーションが保てるかどうか、東宝との勝負だなこりゃ。