タルーラ 彼女たちの事情のレビュー・感想・評価
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良い作品だと思うが、男性には少し入り込みにくいかも
個人的には「コーダ あいのうた」が大好きなので、シアン・ヘダー監督つながりで鑑賞。
コーダのように、笑いあり涙ありを過剰に期待し過ぎたせいか、本作は正直それほどでもという感じ。
基本、悩みを抱えた女性たちのお話だから、50代のおじさんとしては共感できるところは少なく、置いてきぼりにされても当然かも知れないが。
本作のメインテーマであろう「重力」も、どんな喩えなのか今一つスッとは飲み込めない。
とはいえ、オスカー女優アリソン・ジャネイの難しい役どころ見事にこなす実力派演技ぶりはじゅうぶん観応えあったし、ストーリー的にもラス前あたりの「私が家に帰れるようにする」は心と心の強い結び付きを感じ、思わずグッときた。
そうそう、女性達と共感できたところがひとつだけあった。ヨチヨチ女の子赤ちゃん、めちゃめちゃ可愛い。演技!?もじょうずだったぞ!
心にきちんと届く
個人評価:4.0
見る側の心の大事な部分まで、きちんと届く良作。
心理描写がとても上手く、登場人物達の心の声がしっかりと聞こえてくる。
脚本が特別なわけではないのに、心に染みるのは、演出や人物の描き方が上手いのだろう。
アイ、トーニャで熱い鬼母を演じたアリソン・ジャネイが本作でもとてもよく、改めて目を引く女優だと感じる。
いくら事情があっても
ノンストップで観た。
野生児のようなタルーラ、金目のものを盗み、挙句に子どもまで。その生い立ちには同情するけど、それを罪を正当化する理由にはして欲しくないなぁと。とはいえ、良心はあったようなので、まぁ、よかったかな。
育児放棄していた母親も、うまく愛情を注げないことに悩み苦しんでいた。望んでいたとはいえ、やはりいなくなったら気が狂うくらい心配するのだから、母性はゼロではなかったと思いたい。支配的な旦那さんが要因だけではなかったのだと。
最後に赤ちゃんの母親を責めるシーン。タルーラに責める資格はない気がするが。最後のシーン。タルーラの笑み。太々しく見えたのは気のせいか。ごめん。
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