「ソーセージやパンだって、皆々生きている!」ソーセージ・パーティー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ソーセージやパンだって、皆々生きている!
全米公開時から気になっていた異色のCGアニメ。
日本公開は無いと思っていたら、まさかの日本公開! そしてレンタルを待っていた!
よくこれ、公開したもんだ(笑)
って言うか、よくヒットして高評価得たもんだ!
スゲー内容とは知ってたけど、こりゃホントにスゲー(笑)
おもちゃが動くならまだしも、スーパーの商品が動くなんて、一体どういう時に思い付くんだろう(笑)
舞台はとある大型スーパー。そこで売られている食材やその他諸々の商品たち。
彼らは、神様(人間)に選ばれ(買われ)、楽園(店の外)に行く事を何よりも望んでいる。
始まりはディズニー・アニメ風ハッピーなミュージカル。(音楽担当はディズニー・アニメでお馴染みアラン・メンケン!)
でも、この歌詞、よくよく聞くと何だかヘン…?
ソーセージのフランクとパンのブレンダは相思相愛。いつの日か楽園で一緒になる事を夢見ている。
要は、ホットドッグって事なんだけど、ソーセージは男のア○コ、パンは女のア○コを連想。
他のソーセージやパンたちも口を開けば下ネタばかり。
訳あってフランクやブレンダの敵となるのは、使い捨てビデ。
始まってほどなく、お子様NGのR指定である事に納得。
ある時、一度楽園に行った商品が戻ってくる(返品)。
が、どうも彼の様子がオカシイ…。
彼曰く、楽園は本当は…!
遂に神様に選ばれたフランクやブレンダたち。
ところが、トラブルでフランクとブレンダはカゴの外に落ちてしまう。(この落ちた時の描写が必見!(笑))
他の仲間は楽園へ。
また選んで貰おうと、奇妙な仲間と出会い、悪ビデの追手から逃れ、自分の棚に戻る旅の中、フランクは火酒や長期保存食から隠された真実を知らされる。
実は、楽園は…!
一方、楽園にはしゃぎまくりの他のソーセージやパンや商品たち。
このシーンは予告編でも流れてるから、敢えて言ってしまおう。
楽園は地獄、神様(人間)はモンスターだった…!
ジャガイモは皮を剥かれ、トマトは真っ二つに斬られ、チーズは溶かされ、ベーコンは焼かれ、ベビーキャロットは一口でパクリ、ソーセージは土手っ腹をグサリ…!
いや、ただ料理をしてるだけなんだけど、彼らにしてみればこの世のものとは思えぬ残酷地獄絵図…!
この地獄から、逃げ出す事は出来るのか…!?
真実を知ったフランクは、スーパーの仲間たちにモンスターたちと戦おうと呼びかける。
そして遂に、反撃開始!
弱き立場の者たちが悪い奴らを懲らしめるスカッとさせるクライマックスなんだけど、見方を変えればホラー。
だって、人間が食品や日用品にフルボッコ…((((;゜Д゜)))
所で、人間と単なる商品の決戦がどうやって成立…?
アレを吸えば、人間には動いて見える。
ホント、アレは撲滅! こんな真実(幻覚)見たくないし(笑)
エログロ、ブッ飛びの内容が話題だけど、風刺たっぷりのテーマやメッセージもなかなか。
各商品やコーナーはこの世界のそれぞれの国になっていて、結構いがみ合いも。対立や偏見無くせば、どんな困難にも立ち向かえる。
夢のような作られた楽園なんて無い。まだ見ぬ楽園は実は地獄だったなんて、いつぞやの時代の日本と某“北”国みたい。
強欲なまでに消費浪費する人間たち。
また、ドイツの独裁者や車椅子の天才博士に見立てた商品キャラも面白い。
一応ハッピーエンド。
でも、その“ハッピーエンド”シーンは絶対お子様に見せちゃダメ!(笑)
最後の最後にもう一つ展開が。
これまたびっくりなオチ!
そういや続編製作が決定と聞いたが、期待通りの続編になるのかな…??♪