劇場公開日 2017年8月26日

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「感想「」関ヶ原 いぬさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0感想「

2017年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

関ケ原は原作を何度も読んでいて、CMで上映されるのをみて、あの長い小説をどのようにやるのかと、たのしみにしていました。
感想から言うと、演出や戦闘シーンは割と迫力があって、部隊ごとのぶつかり合いは面白かったです。関ケ原という地域に15万の人間がぶつかったようなシーンはないので、そのあたりは見れませんが、ここ10年あまりの NHKの大河の 少人数の駆けあい で済ますような表現ではありませんでした。
原作を無視して、恋愛表現を思いっきり取り入れて、拍子抜けする作品が多い中で、そのようなシーンもだいぶ抑えてあり、目障りになることもなく まだ良かったと思います。
ただ、原作が文庫で上中下の三冊の作品なので、映画では登場人物の感情や思いが、ほとんど表現できなく、時間的な流れも判りずらく、見てる途中で「こりゃ詳しくない人じゃ内容は楽しめないだろうな」と思っていました。
原作では、登場人物がおおく、それぞれに司馬さんの皮肉と面白みが入っていて、それぞれに人間くさいところが面白いのですが、映画では、二・三人の主要メンバーに それが少し表現されているだけなので、どうしても2時間程度では省かれてしまっています。
私はどうしても原作表現が好きで、原作と映画の差で評価をする者なので、かなり偏ってしまいますが、映像作品として楽しめました。
人に勧める作品かというと、原作を読んでくれる人。かなり限定した人にしか進められないと思っています(周りに勧めれる人いないので)

いぬ