「「ドミニク・パーセル主演映画にしては」意外と見れたほう」必殺処刑チーム スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「ドミニク・パーセル主演映画にしては」意外と見れたほう

2017年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

ここ数年のドミニク・パーセル主演映画を考えれば、本作はまだそれなりに見れる内容だったのではないでしょうか。
何せ最近は「ワイルド・マックス」だったり「ジェノサイド・ゲーム」だったり「アイス・ソルジャー」だったり、まあとにかく見掛け倒しのジャケ写詐欺映画ばかりでしたからね・・・。
勿論、ドミニク主演で劇場未公開のカナダ映画としては意外と見れるのであって、冷静に見てしまえばどこにでもあるB級アクション映画以外の何物でもないですが、何せハードルが低かったものですから(笑)
逆に今度はどんな酷い映画を見せてくれるのか、そっちに期待した駄作マニアの方々は意外と見れる映画だったので少々肩透かし気味だったかも?とは言え、やっぱり今度もジャケ写詐欺と言えばジャケ写詐欺映画だったんですけどね、あのメンバーでチームは組んでませんから・・・。

まあでも、どこか昔懐かしい要塞立て籠もり系の内容は、単純に好みだったこともあってか、何だかんだで結構楽しめちゃいました。
終盤の銃撃戦、アクションシーンは、なかなかの迫力で、ついつい見入ってしまいましたね。
ハリウッドの大作映画と比べてしまえばそれはかなりショボいですが、低予算映画としてはまあ頑張った方でしょう、警察の特殊部隊チームVS傭兵軍団の男臭い銃撃戦&肉弾戦、まずまず悪くはなかったと思いましたよ。

ただこの内容で尺が2時間近いのはちょっと長すぎだったかなぁ、特殊部隊の施設でコトが始まるまでが特に長すぎ。
特殊部隊の元リーダーだったドミニク・パーセルと、問題を起こして奉仕活動させられている俳優・ブロディの関係性を詳しく描きたかったのはよく分かるのですが、そこまで効果的だったとも思えなかったし、そこまで面白くもなかったですから、正直削れるところはしっかりと削って欲しかったです。
まあ邦題はチーム重視の邦題なのに、中身はバディ・ムービーとしての割合の方が強かったアンバランス感がそう思わせてしまっただけなのかもしれませんが。
しかしチャラい俳優にはずっとイライラさせられっ放しでしたけど、何だかんだで終わってみればドミニクと思いのほかいいコンビでしたね、ドミニクの渋さも彼のおかげで十分際立ちました。

敵のゴリゴリ感も分かり易いキャスティングで良かったです、スティーブン・ラング&ビニー・ジョーンズ、雰囲気からして悪人だ(笑)、チームに裏切り者が1人いるドキドキ感も、話を盛り上げる意味では好ポイント、まあ目的は本当にゲスい戦いでしたけど、B級映画らしくてこれはこれでOKでしょう。
果たして敵に囲まれた施設の中からドミニク・パーセル軍団は生きて出られるのか・・・変な期待さえしなければ、それなりには楽しめる内容だったのではないかと。

スペランカー