「虚飾のない、リアルなドキュメント映画でした。」オトトキ ひーこさんの映画レビュー(感想・評価)
虚飾のない、リアルなドキュメント映画でした。
ファン目線でのレビューしかできませんが、
内容は比較的シンプルです。
再集結までのトラブルや紆余曲折のシーン等とか
そういうのはなく、
ただただ、再集結が決まってから、とその後の
彼らとスタッフ、ファンのドキュメントです。
途中、メンバーの親族が亡くなった時のシーンがありますが
過剰なお涙頂戴ポイントがある訳でもなく、
ロッカーらしく、五十路の男性らしく受けとめて
仕事に、前に進んでる様子がカメラに収められてました。
ロビンさんがLIVE中声が出なくなるシーンがあります。
ファンは心配やとまどいの声をあげつつも最終的に
「待ってる」と声をあげていました。
あの場面で『真摯なミュージシャンにはそれにふさわしいファンがつくものだ』とつくづく感じました。
作品中の大きな波はその二つですが、
アニーさんがお父様の死を隠してステージにのぞんだ姿も
ロビンさんが苦しそうにしている様子も
淡々とうつされています。
まさに現実の、リアルなドキュメントでした。
エンディング曲も名曲で、じんわりと心に沁みます。
ファンで良かったと再認識させてくれる素敵な映画だと思いました。
来年のイエローモンキーの活動は
現時点(このレビュー作成時点)では白紙だそうです。
次はどうくるんだろうな、どうなるんだろうな、
ていつまでたっても思わせる所が
このバンドのニクい所であり、愛すべき所でもあります。
そんな白紙の未来へ「続く」、までがおさめられた作品だと
私は感じました。
余談ですが、最後の方のシーンの
イエローモンキーの曲に耳を傾ける猫ちゃんが可愛いです。
-0.5のマイナス評価は、パッケージを見て、ポップでドカーンな楽しさやエロイ絡みを期待してた方の期待を少々外す事になるだろうな。という事だけです(苦笑)