ちょっと今から仕事やめてくるのレビュー・感想・評価
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「辞めます」と伝えたときの爽快感を体感できる映画!そこに尽きる。
「辞めます」と伝えて会社を出たあとには、きっと空が青く、周囲が色づいてみえるんだろうなと思う。横断歩道でスキップするほど爽快なんだろう。まだ私は辞めていないけど、羨ましいシーン。 ブラック会社での罵倒シーンには胃が痛くなった。これ凝視できない人多いんじゃね? 客観的にみたら、こんな会社おかしいし、しがみつく理由無しなんだけど、その時はこの世界がすべてと思うのよね。 五十嵐さんの台詞「私だって逃げ出したいの!だけどここ以外に行き場所が見つからない。転職したくたってどこも雇ってくれない!」が刺さる。生きるための糧を得るために我慢をしないといけない、精神を殺さないといけない。ただ、そのような状態はただ生物学的に生きているだけで、真に生きていることになるのか。。 ヤマモトのように腹の底からの笑顔で生きていくには? 自分の現状もあり、考えさせられた映画であった。 ※映画としては中盤からの間延び感が否めない。ヤマモトの真相もちょっと漫画チック。 吉田鋼太郎のむかつく罵倒シーンと、ヤマモトの笑顔と、「辞めます」後の爽快感の映画。
ストレス耐性...
24時間働けますか? とか、ホワイトカラーの生産性向上とか。攻める上司と頑張っている部下の間で苦労した時代、いかに切りぬけるかストレス耐性が命だった。クリアできないと敗者の烙印。振り返ると、おかしな時代だったが、それが普通だった。吉田さんの上司はそのステレオタイプかな。 主人公はごく普通の人間らしい生活築けて良かったよなあ。 当時ならどう呼ばれていたか?
福士蒼汰
どれだけかっこいいんや❕ 測れんのんか測れんのんよ❕とにかくめっちゃくちゃとしか言い表せれへんねん〜(あーかっこいい笑顔のルックスが) あ、横領したらホントに辞めにくいから皆んな気いつけてね‼️
この国の将来についてとても考えさせられた
予告編の段階で、ほのめかしてあったことですが、福士蒼汰の正体が3年前に自殺した青年で、主人公青山のピンチに突然現れ、彼を救ってくれる理由と、その目的が映画最大の謎としてストーリーが進行していきます。 言ってみれば「おせっかい焼きの幽霊?」として登場し、不思議な力で青山青年の危機を救うというキャッチーな展開が、感動を予感させてくれたのです。 しかし、そこが非常に残念なポイントでもあるのです。 もっとはっきり言うと、ラストの種明かし。福士蒼汰の正体が明らかになる部分です。 映画の軸は大きく方向性を変え、現実の社会から、飛躍した第三世界へ転換してしまいます。ある意味で主人公が、ヤマモトのいる世界に取り込まれてしまったと解釈することもでき、本当のところ彼の救済、家族の救済には結びつくと思えないことです。 そこまで(主人公がちょっと会社を辞めてくるまで)は、非常に素晴らしい映画で、疲れて実家に戻った青山が、家族に癒されるシーンでは思わずもらい泣きしてしまうほどの感動でした。工藤阿須加のシンプルで芯のしっかりした演技には本当に感動しました。 ここから、私なりの妄想に入ります。 こうしてほしかったという映画の方向性の話です。 あ、ちなみに原作は全く見たこともありません。 「ちょっと、今から会社辞めてくる」というタイトルが示す通り、どこにでもあるブラック企業が舞台です。この組織は公共の福祉に明らかに反しています。辞めて当然でしょう。ですが個人的には、多少の理不尽や、ストレス、上司や人間関係の悩みはどこの職場にだって存在するものだし、うまく折り合うことが出来なければ、この主人公のような不幸な毎日を繰り返すことになって当然だと考えます。 ですが、この会社の非道ぶりは分かりやすく誇張してあり、主人公は策略によってハメられて、本来の能力を発揮することなく体調を崩し、自殺を考えるほど疲れています。 そこに、映画的「作劇」の手法がとられているのだから、観客が期待するのは「作劇」上のオチ。つまり、この会社が分かりやすく転落するさまを描き出すことです。 そこは、ダメ上司の吉田鋼太郎が腹いせに蹴飛ばしたデスクで脚をケガする程度の、、、主人公をハメた黒木華が自らの行為を悔いて心から謝罪する程度の落とし前では済まされるものではありません。 例えば、青年青山が一念発起して起業した事業で成功を収め、このブラック企業に手痛いしっぺ返しを喰らわすとか、直属の上司のさらに上の人事から、救済の手が差し伸べられ、このダメ上司が社会的に抹殺されるとか、いくらでも考えられるでしょうに、この作品では、「避難」という手段で事態が収まってしまいます。 そして、その「避難」という救済の描き方が、非常に問題をはらむ、ある意味では今後の日本という国を暗示するようなリスクを抱えているのです。 ブラック企業に命までからめ取られるなんて、もちろんあってはいけないことです。この青山青年の決断は誰にでも起こり得ることでしょう。よく考えられていると思います。でも、真の意味で、救いが必要なのは、青山青年と机を並べて仕事をしている同僚や、先輩たちです。彼らは日々、きついノルマに追い立てられ、それこそ自殺すら考えるほどにみな追い詰められています。 主人公の退職に絡めて、張り詰めた緊張状態の崩壊を描き出すことで、彼らも救済されるラストにつながったはずです。 残念ながら、この映画では、その結末はとても幻想的で美しい「逃避」で終わっています。共感できる人はそれほどいないのではないでしょうか。 もし、誰もがこの主人公に共感し、「自分探し」の旅に出かけてしまったら、この国は滅びてしまうでしょう。 そんなことまで考えさせられる、私にとって特別な一本になりました。 2017.6.18
会社に縛られる若者の苦悩と解放
私は、辞めたいと言う若手社員の慰留に努めてきた立場なので、刺激的な題名に惹かれて鑑賞した。本作は、企業の離職率の増加、若年自殺者の増加、ブラック企業が取り沙汰されている現代日本の実態をタイムリーに反映した作品である。 内定が貰えた企業になんとなく就職した主人公・隆(工藤阿須加)は、営業職の厳しいノルマ、パワハラ上司(吉田綱太郎)に辟易とし、次第にやる気をなくし、ついには生きることへの絶望と過労で駅のプラットフォームに落ちそうになるが、小学校時代の旧友・山本と名乗る若者(福士蒼汰)に救われる。山本との旧交を深め、その助言を聞くうちに、仕事で大失態をしながらも、主人公は次第に自分自身を取り戻していく。そして、生きることの本当の意味に気付き、再生していく。 工藤阿須加が、生きることに不器用で一生懸命に頑張るが空回りしてしまう主人公を好演している。社会生活に不慣れだった昔の自分を思い出した。謎の旧友・山本役の福士蒼汰も良い味を出している。主人公の人生の道案内的な役割だが、その大阪弁の説経臭く無い助言には、素直に耳を傾けたくなる。彼の謎が明かされた後のシリアスな演技にも安定感がある。 何といっても出色だったのは上司役の吉田綱太郎だろう。誇張はしているが、舌打ちしたくなるような陰険なパワハラの数々。こんな上司には絶対仕えたくないと誰もが納得する怪演。主人公が働く企業はブラック企業の典型であり、上司によるパワハラは誇張されているがフィクションではない。強弱の差はあるものの、部下を威圧する上司は存在する。しかし、実際の職場には、優しい上司、同僚、先輩、後輩が大勢いるので、これから就職する人は安心して欲しい。 本作は、生きることについて色々な人たちに語らせることで、生きることの選択肢の広さを示している。最初に就職した企業で一生働くことだけが最良の人生ではないことを切々と訴えている。辞めることは、悪、負け、逃げではないことを主張しているが、職場シーンの迫力が凄過ぎて、希薄な印象になったのは残念。また、明確な答えを提示しないので、スッキリ感不足ではあるが、重いテーマにしては、そういう答えでもいいんだと気持ちを楽にしてくれる作品である。生きること、働くことを固定観念で考え、迷っている人には、お勧めの作品だろう。 あまり決め打ちせずに、運命をあるがままに受け入れて、自分を活かせる道を試行錯誤しながら探し求め、探し出した道を懸命に進んでいく。主人公は、ラストで、そんな人生を歩み始める。本作は、人間は一人ではない、支えてくれる人々に想いを馳せること、他者を想うこと、そして、生き方の選択肢は沢山あることを静かに教えてくれる作品である。
ブラック企業に勤める新人が人間として生きることを取り戻していく話。...
ブラック企業に勤める新人が人間として生きることを取り戻していく話。 主演2人が頑張っていい話になっていた。吉田鋼太郎のパワハラ演技と社訓に失笑。 黒木華の行い等、思いっきり先が読める展開だが、それも良し。束の間の帰郷シーンはじめ、会社辞めるまではけっこう感動できる。 ところが、問題はそこから。あまりに冗長。そして小池栄子の名演が全てを持って行ってしまった。本当、終盤20分程がなかったら…
清々しくなりました
大変な時は本当に目の前しか見えなくなる それがいいとか悪いとか、そんな判断ができなくなる 世界は広く、世の中にはたくさんの人がいるのに 自分が、自分の大切に思う人が 幸せであるように生きたい そう改めて思う映画でした ありがとうございました
ちょっと異質の問題作
工藤阿須加扮する青山隆は仕事で疲れ果てたところ福士蒼汰扮するヤマモトなる友人に助けられた。ヤマモトは、やたら青山にかまってきた。しかしヤマモトはニューヨークにいると友人から電話が入った。じゃあこのヤマモトって誰だ? ヤマモトは同級生ではなかったが友達になれた。でもヤマモトにはやっぱり秘密があった。 これはちょっと異質の問題作だね。部長役に吉田鋼太郎、先輩役に黒木華。仕事が出来ない者に対するイジメの内容だったね。如何にして精神的に追い詰められるのか分かった様な気がする。
生きていればどうにかなる
タイトルの軽い感じより、けっこう重い内容。 部長! 怖いよ! 部長の恫喝が始まると、社員は目を背け、聞こえないふりをする。みんな自分を守ることで精一杯。きっと部長も、画面に出てこない人から圧力をかけられているのかな。なんか、みんなかわいそう。みんな会社辞めてやれば、会社つぶれるんじゃ? 辞めてしまえー。 何を言われても毅然としていた青山くん。素晴らしい。今まで辛かった分、これからは楽しく働いて欲しい。ヤマモトもね。 バヌアツの海の美しさと、コブクロの歌がとても良かった。 NHK BSプレミアムの放送にて。
福士蒼汰と工藤阿須加
爽やかで気持ちのいい掛け合いでした。 両親の愛を知った時に隆が流した一筋の涙が印象的でした。吉田鋼太郎、見事なヨゴレでした。 原作を読んでいましたが『こぉなったかぁ』と思えました。とても良かったです。
タイトルが良くない
私がタイトルを付けるとしたら「いのちのありがとう」かな。 初めは社会問題(ブラックワーク)を扱った映画に見えるが、途中からファンタジーめいてくる。最後に明快な説明がなされて、すべて納得。 映画の中では素晴らしい救いがあるが、現実にはそのような事はまずない。現実世界で苦しんでいる生身の人間に、映画は何を与えられるのだろうか。
コブクロが沁みる
作品名は聞いたことがありましたが、まだ観たことはなかったので配信で観ました。 これは映画館で観ていたら絶対泣いてしまったと思います。 現代では改善されつつある働き方ですが、本当にこんな上司、先輩、会社があったのだろう…そしてまだ何処かにはあるのであろう…そう思うと少し苦しくなりました。 小さなコミュニティの中にいるとどうしても外を見ることが出来なくなり、ここに留まることしかできないと感じてしまいます。でも、外からみると全くそんなことはない。 仕事でも学校でも何か悩んでどうしようもなくなっている人には心が疲れて駄目になる前に観てほしい作品です。
”働くか死ぬか”
人間、極限まで働かせられると”働くか死ぬか”という二択の選択になってしまうということを学んだ。 第三者から見ると、「なんで会社辞めないの?」とか「なんで死ぬの?」っていう疑問が沸き起こる。 しかし、当の本人は真剣に考えて行動しているつもりで、会社という狭い世界の中で正確な判断が出来なくなってしまうのだ。 ”死ぬことは仕事を辞めることよりも簡単”という考えを「おかしいよ」と教えてくれた存在、ヤマモトによって青山は救われる。相談できる人の存在の大切さを改めて感じる映画。 序盤は「このヤマモトっていう人は、過去にブラック企業に勤めていて自殺し、その後幽霊になって自分と同じような人を助けているのか?」と信じてしまった・・・。それでもなかなか面白かったかもしれない。 「仕事辞めてもどうにかなる」 そんなことを教えてもらった映画。
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