劇場公開日 2017年5月27日

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「現実の閉塞感を打ち破る現代のファンタジー」ちょっと今から仕事やめてくる サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0現実の閉塞感を打ち破る現代のファンタジー

2017年5月31日
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鑑賞方法:映画館

萌える

幸せ

泣ける

ここ数年話題になっていたブラック企業や不景気を見て育った若者に向けるファンタジー。妖精や魔法は出ないんだけど、テンション的にファンタジー。
ストーリーはほぼ予告編の通り。ブラック企業勤めの青年が、同級生を名乗る不思議な男に出会って人生観を変えていくお話。久々にいい意味でも悪い意味でも期待を裏切らない、ストレートにきれいな邦画に出会った。

福士蒼太くんは爽やかな役ばっかりやりすぎだろう…と考えていたが、やっぱり福士くんの爽やか男子ははまり役。今回は少しベクトルが違うところもよし。暗い福士くんも見れるし、ファンなら結構な満足ではないかな。

全体的にまとまってるし、謎は全て解け、きれいな締めだったと思う。ただ、ひとつ不満を挙げるとしたら、あの部長に報復がない、カタルシスがないというところだろうか。ああいう胸くそ悪いキャラには社会的な制裁を受けてほしいという人、結構いるんじゃないかな。
でも、ちゃんとした制裁を受けたら映画全体の雰囲気ががらりと変わってしまったように思う。あくまで主人公にスポットを当てて、彼らがどういう道を進むのかが希望になりえる。いやもう、部長を見ていてずっもむかむかしていたけど、青山が幸せになれるなら、それでいいと思った。

サブレ