「考えちゃダメだ!」五日物語 3つの王国と3人の女 オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
考えちゃダメだ!
初めて『桃太郎』の昔話を聞いた外国人ってこんな気分かな?
そもそもおとぎ話や神話と言うのは脈絡も突拍子もない。昔から読み聞かせられてるから「ああ、そうなんだな」と思うけど冷静に考えると「二人ともそれでいいの?」と疑問だらけ。
この物語も、たぶん昔から聞かせられて育った外国人の人なら「おー!」と思うだろうけど、チャキチャキの日本人の私は「え?なんでそうなる?ん?おいおい!」の連発。
A・B・Cの話が絡むこと無くオムニバスで進んでずっとAの話しだと思ったらBになって、なんとなく解りかけたとこでCの話し。
そして、またAに戻ると「……え?」な展開。全編通して『シュール』の一言。
おとぎ話を現代風に解りやすく整理したり繕う事無くまともにやったらこうなっちゃったみたいな感じ。
しかも、元になった『ペンタメローネ』とはなんぞや?と調べたら童話の原型。
そのせいなのか、童話には大人が子供を戒める為の教訓めいた物がオチになるけど、どの話しもオチがあるような無いような……。
EDが流れて「え?アレがオチ?ED終わったら何かやる?」と思ったけど会場内の電気がついただけだった。
映画の雰囲気とかは好みだけど内容は……。
ギリシャ神話のゼウスが頭痛くて斧で頭かち割ったらアテナが頭から産まれたとか、古事記の『海彦山彦』のトンデモ内容に突っ込まずにはいられない人にはオススメしません。
コメントする