「肝心の詩が・・・」ポエトリーエンジェル 雁羞さんの映画レビュー(感想・評価)
肝心の詩が・・・
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出演者は好演ですし、和歌山の景観も味わい深いです。しかし、一番肝心の詩が心に響いてこない。詩のボクシングといいながら、一人芝居か弁論大会みたいで、誰一人の詩も心からの叫びとして頭に残るフレーズがなかったことは残念です。杏の最後の告白も詩ではありませんし、創作欲をもてあましている筈の勤が草刈機以外の習作をまったく作っていないのも不自然。詩のボクシングという素材のアイデアだけで映画を持たせられると考えていたら、製作者は詩というものへの理解や敬意が不足しているのではないでしょうか?
すっかり好々爺然となった下條アトムさんを拝見したのは懐かしい限り。
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