劇場公開日 2017年5月20日

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「夢中になって何かに打ち込むことの大切さ。」ポエトリーエンジェル 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5夢中になって何かに打ち込むことの大切さ。

2017年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

岡山天音が観たくて。
けして見栄えのいい役者じゃないのであまり主役には起用されることが少ないのだが、僕はこの役者が好きだ。
下條アトム、鶴見辰吾、東京03角田、脇を固める役者の安定感がいい。岡山はふだんはこちらの役目。だから映画としての派手さには欠けるのだが、おかげで落ち着いて観れた。

詩のボクシングというと、「感情あふれる怒涛の言葉の連続」のイメージ。その対外試合(?)にかり出されたヒロインが、実は○○(伏せます)のために言葉が出てこない。むしろ、このときに絞りだされた言葉にこそ、胸を撃たれた。
思いと言葉と行動と、なかなか一致しない苛立ちが、映画の中にあふれている。それを自分で解決できないからこそ、人と交わるのだろう。結論が出るとか出ないとかじゃなくて、そこを目指そうとする思いが募ることで、感動が生まれるのだなあ。

期せずして、初日舞台挨拶あり。

栗太郎