「好きだなこの映画。 菅田将暉迫真の演技に 彼を今迄以上に好きになっ...」あゝ、荒野 前篇 Misatoさんの映画レビュー(感想・評価)
好きだなこの映画。 菅田将暉迫真の演技に 彼を今迄以上に好きになっ...
好きだなこの映画。
菅田将暉迫真の演技に
彼を今迄以上に好きになってしまった。
とは言え、ストーリーがグッとくる。
過去のトラウマを持つ
新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)。
性格も育ちも違うふたりがふとした偶然の出逢いにより、ボクシングを始める。
相反するふたりだが、
「人を憎んで強くなろうとする」
「憎むことで強くなれる」と信じている。
信じているというよりは、自分に言い聞かせているような。
そうするしか術がなかった、
愛を受けて育つことがなかったふたりには、憎むことで生きる力を保ち続けていたのかもしれない。
特に新次はそう感じる。
健二はそんな新次の背中を見て、
憧れる氣持ちもあったのではないかと思う。
そう強くなりきれない自分が歯がゆいような。
ボクシングを通じて、ふたりそれぞれの性格が顕になるシーンがよく表現されている。
前編は、新次と健二の今を描いている。
後編は、彼らの心の内がどう変化していくのか楽しみだ。
彼らのストーリーが展開しつつ、
自殺についてのテーマも盛り込まれている。
現代社会の問題を、危機感を訴える要素がありぜひおすすめしたい作品だ。
後編が待ち遠しい。
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