「ダニーボーイとアニーローリー」戦場のメロディ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニーボーイとアニーローリー
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北朝鮮の孤児ドングとスニの兄妹も韓国の孤児たちに混じって孤児院に収容されることになった。大人の戦争に子供たちは関係ないという南北融和の精神も垣間見え、戦争をなくしたいと願う作者の思いが伝わってくる。
孤児たちをこきつかってあぶく銭をかすめとろうとするかぎ爪男や、その商売相手である幼児愛の変質男はそれほど要らないキャラであったが、まぁ味付け具合もなかなか良い。
北の子供と南の子供のケンカを仲裁するサンヨルのシーンが震えがくるくらい良かった。「ダニー・ボーイ」と「アニー・ローリー」を同時に歌わせて、違った音でも和音になれば美しくなるという教えは素晴らしい。ここだけもう一度聞きたいくらい。
終盤、慰問の旅に出ていた児童合唱団であったが、森の中でおしっこするために奥深くに入ったため敵の銃弾を受けてしまった14歳のドングが死んでしまう。9歳のスニは自分が北の歌を歌ったために父親が殺されてしまったという過去があるため歌を歌えなくなっていたのだが、兄の死に直面し、歌いだすところも涙を誘う。
(ほぼ備忘録)
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