オクジャ okjaのレビュー・感想・評価
全31件中、21~31件目を表示
ネトフリ落ちも納得の企画!!
一応「遺伝子組み換え豚」がテーマになっていますが、食肉と愛玩動物を混同している部分もあって時事ものとしては弱いと思います。内容はごく普通でテンポが悪く、長くて飽きてきます。女CEOが面倒くさいです。地下道爆走シーンは良かったです。オクジャのビジュアルと、あまり出ませんがノリノリのジェイクが良かったです。
Taste F**king Good
人は肉を食べるが、動物を食べると言い換えたばあい、よしあしで喧々と討議になる。
たとえば、わたしはイルカ肉なんて食べたことも見たこともないが、所によってはそれが食肉になる。となると抵抗を感じる。別にイルカ食べなくてもいいだろ、と思えてしまう。
同じ理由で捕鯨が世界から目の敵にされている。常に日本が槍玉なのだが、私は30年来口にしていない。昔は給食にあったが、きょうび、くじらなんて、いったい誰がどこで食べているのだろう?
人目を引く3BはBeautyとBaby、もうひとつがBeast。私も猫やら小動物の動画をすぐにクリックするたちである。そんな愛らしいものが食用になるとは考えられない。
しかしニンゲン、肉を食べる。動物側にしてみれば、食用とするか、しないか、人側の使い分けに意味はない。牛豚に生まれたら来世で犬猫を願うほかはない
私がもし遺伝子操者だったら、食肉用に交配する新獣に、憎々しい外見を与えるだろう。ミランドCEOは味が最重要とおっしゃるが、人の食い物を創出するなら、何よりそれが重要だ。愛らしい外見には情が芽生えてしまう。この映画のオクジャのように。
ただし、映画は不毛な論争とは無縁、肉食でもヴィーガンでも楽しめる。
Netflixゆえにカンヌを落としたが、相対したら観客賞はまず間違いなかった。
目を見はるほど完成度が高い。怪獣に人間ドラマを絡ませ、同監督のグエムルを彷彿とさせる。
アプローチ、落としどころはハリウッド的。エンターテインメントを標榜しながら要所要所でギラリと(キラリと、ではなく)光ってエンタの枠をつきぬける。うまく言えないが、ポンジュノ監督、やはり映画を知っています。
最大の魅力は少女ミジャ。
あどけないのに熱いハートと野性がある。
本邦だったら、虐待ではないのかと物言いがつきそうな、苛烈な役作り。
年端もいかない女の子が、走る転ぶ叫ぶ、どこまでも食らいつき、流血もいとわずカラダごとぶつかってくる。
そのしたたかな強さを通じて、誰にも頼ることのできない韓国社会が浮かび上がってくる。韓国映画に一様に見られる非情さが、この映画でもダイナミックな躍動を生みだしているように感じられた。
ギレンホールにTスウィントンにPダノ、ハリウッドの一線俳優が並み居るのだが、子役ミジャ(アンソヒョン)が食ってしまう。その生命を吹き込んだジュノ監督の演出力に圧倒されました。
食われる為に創られた命に愛情は無用?
人間ってのは実に醜く勝手な生き物です。「安くて美味いものをよこせ!」「もっと食わせろ!」
そういった大衆の欲望の為に、世界中で毎日大量の動物が殺され、加工されます。
ブタ、牛、鳥、犬も殺され人間に食べられます。
ほとんどの一般大衆は食べる事がメインでその裏の真実は見ようとはしません。
オクジャでの食肉加工工場の姿は真実です。
動物の殺され方を見たい方は映画「いのちの食べかた」を観るといいでしょう。
「美味いから殺して食っていいんだ」となれば、別に人間が美味けりゃ人間も食っていいでしょう。
いや、食べるものがなければ人間は共食いをします。
ポン・ジュノは映画「スノーピアサー」でもそれを表現してました。
人間は偉い存在でも、尊い存在でもないのです。動物の一種です。
神のような存在から見れば、人間なんて意味のないゴミ以下のような存在かもしれません。
「人間は大切、人間は尊い」とか言ってるのは人間が自分達で勝手に言ってるだけです。
ですが私も美味しいものが好きです。
できれば食べたいです。
しかし動物は大好きですし、感謝しています。本当に感謝しています。
今現代社会に無いのは、食べられる為だけに生まれた動物達への感謝の気持ちだと思います。
命をいただくにしても、恐怖させず、痛みを与えないようにして欲しい。
そういう思いはまず、ブタや牛が「毎日どうやって殺されてるんだろう?」と興味を持ち、
実際に見る事からだと改めて感じました。
家畜と愛玩動物は違いますよ
監督のポンジュノは一作ごと挑戦的に映画に臨む人で、今作もやはりそう。様々な要素を詰め込みながら独自のカラーも変わらずある。主人公の目力の強さよ!
しかしながら、テーマにはあまり共感できなかったな、安くて美味しい肉は俺も食いたいから。
エンタメとしては楽しめました。役者も地味に豪華で 笑
食への感謝
シビアな面とコメディな面が上手く展開されていて笑いあり感動ありの作品だった。食べることはどの生き物にとっても必要なことで食べないと生きていけない。食事をする前に感謝の言葉を述べる意味を改めて教えられた作品だった。
また、キャスト陣も豪華で特にジェイク・ギレンホールの演技は狂ってて面白かった。
傑作だと思います。
ポン・ジュノ監督の才能とはこれ程のものだったかと感心。構成に全くと言っていいほど無駄が無いし、細かく入れてくるコメディ要素もちょうどいい。
音楽と映像の対比でシーンとストーリーの流れをコントロールしていると感じた部分もあるのかな。
物語のチャプターはわりと明確に分けられていると思うのだけど、その移行がすごく自然に感じられた。
含みを持たせたクライマックスもよかった。
主演のアン・ソヒョンも純朴かつ芯の強い役柄がしっかりとはまっていて全く違和感を感じずに観れたし、ジェイク・ギレンホールのキレた演技もよかった。あのキャラを維持したまましっかりと闇を演じてしまうあたりは流石だ。
役者ではないけれど、オクジャもよかった。鑑賞前の事前知識でデカいブタだと知っていたので感情移入できるか不安ではあったけれど、すぐに「可愛いやん、、」と思ってしまった。このキャラクターのモデリングは絶妙。
この映画をオリジナルコンテンツとして資金投入し制作できるNetflixも凄いが、何よりもクリエイターの持ち味を100%出し切れる環境の徹底が其処にあるからこそだ思う。制作側と配信(興行)側との理想的な関係性が出来上がっていると感じるので今後も期待している。
本当に素晴らしい映画だと思うのだけど、残念な部分もある。これは映画館で観たい!!って事。
カンヌはまだいいとして、配信時期と公開時期のタイミングを譲歩するかしないか等の、観客側からしたらほぼどうでもいい理由でこの映画を最良の環境で観られないなんて本当に勿体無い。
うまい落とし所を見つけて大画面で上映して欲しいです。特にこういうテーマの作品は観た感想を皆で共有したい。
クライマックスシーンはちょっと考えさせられました。
劇場でやらないのがもったいない。
壮大な自然や街中でのアクションの表現も大スクリーンで観てみたい。でも、くやしいことにネットフリックス映画なので、家で観れるありがたさにうれしい半面、このストーリーなら劇場でやって多くの人に観てもらって、観終わった後ちょっと考えてもらいたいなって思っちゃいました。
まず、言えることはポンジュノ監督恐るべし作品を作りましたなってことです。
企業側にとってはこれからの未来を考えると、必要なことかもしれないけど生物と少女側から考えてみたら、育ててきたカワイイペットを何も言わずにいきなり連れて行かれたら、愛着心があるから自分でもすぐに追っかけていくともちろん思うし、クライマックスシーンはメッセージ力が強く考えさせられたし、ぐっときてしまいました。
動物は大切にしなきゃいけませんが、すでにご覧になった皆様はどう思ったでしょうか?
巨大生物オクジャはほんとに人間にもいい子だし、少女もオクジャが連れて行かれてソウルへ1人で探しに行く根性も素晴らしい。
他に注目してほしいキャストは人気ドラマ「ウォーキングデッド」のグレン役でおなじみスティーブン・ユァンも出演しているので、どんな活躍かはぜひ本編をご覧あれ。
街中でのアクションシーンも音楽がちょっと面白い表現だったし、さすがポンジュノ監督といえる2時間すごく良かった作品でした。
これは、劇場でもやるべきだと思います。
人間の果てしない欲望が行きつくところ
より安く、より大量に食肉を提供するために開発されたスーパーピッグ。
韓国の山奥で10年かけて育てられたスーパーピッグのオクジャと彼女を育てたミジャの冒険物語。
オクジャとミジャの心温まる愛情物語の裏に見えるのは自分たちの利益のために動物の遺伝子操作をする人間の傲慢さ。
仲睦まじい二人(?)の姿にほっこりした直後、彼らが引き離される姿に胸が締め付けられる
泣いたり笑ったりが忙しい映画だった。
とくに、動物好きな人には辛い場面も多いと思う。
全31件中、21~31件目を表示