「アクションのスケールダウン」トリプルX 再起動 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションのスケールダウン
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シリーズ第3作、これまでと比べると単なるB級映画になってしまいました。
冒頭からネイマールが出て来たので、今度はスケボーではなくサッカー選手のXXXかと期待を持ちましたがおあずけでした。今回の脅威は人工衛星の落下操作の箱ですが、落下した衛星の大半は大気圏で燃え尽きてしまうのでミサイルの様な脅威にはならないと思います。
アクションシーンもカンフースター、ドニー・イェンを入れたせいか殴り合いがメインでこれまでのスケール感がありません。冒頭からキーパーソンのギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)が死んでしまうので、彼の存在感に魅かれていた私は何だこれ状態。
テンポもダラダラ、長い会話で尺稼ぎ、音楽も歌が増えノリの悪さが際立ちます。そもそもXXXはポルノの意だからか前作に比べてお色気シーンを増やしたようで、これ迄の硬派な演出感が薄れてしまいました。前作のアイス・キューブまで出してシリーズ感は継続、ラストでは死んだはずのギボンズまで復活、そういえば2作ではサンダーも死んだことにされていましたから、ヒーローは不死がお約束、死んだのは1作目のスタントマン、ハリー・オコナーで映画では気づきませんでしたがサンダーの足に彼の名前が彫られていたようです、哀悼の意なのでしょう。続編への意欲は伺えましたが、もはやネタ切れ感、何より前作と比べてアクションのスケールダウンはがっかりでした。
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