劇場公開日 2017年11月3日

「役者勢に申し分はないが…告知が粗悪」ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 tadano koichiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5役者勢に申し分はないが…告知が粗悪

2017年11月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

目が肥えていない私は、他の方が仰るようには展開が読めず、全てがつながる瞬間を楽しめた。

少しマイナスなのは、セリフ,時間で言えば主役は西島だが、テーマで言えば主役は二宮なので、もっと二宮の出番を多くすべきだったこと。もっと主人公を掘り下げて欲しかった。やはり満州パートの印象が強く残ってしまう。

あまり感情を出さない役の上、出番が少ない二宮をメインに宣伝していることで、役者としての評価まで落とす人がいるのは気の毒ではある。

満州パートでは安定の西島・宮崎がいい人間関係を表現してくれた。主旨が変わってしまうが、こっちをメインと捉えても問題ないくらいに濃く描かれている。

余談だが、二宮の顔は''男らしい"、"渋い"というよりも''女性的''だから、狂人・裏ボスのような性格のねじれた役や、よく怒る役で助演する方がハマると思う。まぁ主演も悪くはないが。

主演俳優の事務所の関係でアンチも信者も多いが、個人的には好印象だった。一度映画館で見ても損はなく、身近な人には勧められる作品かな。

tadano koichi