「「永遠の0(ゼロ)」のしょぼいパクリ。ユルい映画。」ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
「永遠の0(ゼロ)」のしょぼいパクリ。ユルい映画。
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興行的には成功するだろうけど、ユルい映画である。
まずもって、豪華なキャスティングと料理(笑)に予算がかかりすぎたのか、時代感を出さなければならないVFXがしょぼく、セットは作り物まるだしで、テレビの特番レベルである。
おおよそプロットは、"大日本食菜全席"という幻のコース料理のレシピを探す天才料理人の話なのだが、ミステリーにもなっていない。
"次は〇〇をたずねなさい。"、"私が話せるのはここまでです。"って・・・子供の作った宝探しゲームを解いていくようで、スリリングさのカケラもない。
オチが分かると、"それもやむなし"と多少の同情もできるのだが、こんな茶番に付き合わされるのは、たまらない。「永遠の0(ゼロ)」のしょぼいパクリである。
主人公・佐々木充が自分の店を潰して、借金を背負い込む理由がバカげている。オヤジひとりでやってるラーメン屋じゃあるまいし。スタッフも客も大事にできないシェフがどこにいるんだ。仕事の仕込みができないヘボ料理人か。
「おくりびと」(2008)の滝田洋二郎監督作品というけれど、原作が浅いと、どうにもならない。監督と俳優は頑張ったかもしれないけど、映画化まで持っていくのは無理があったのではないだろうか。
秋元康の企画ね、やっぱり。
(2017/11/4 /TOHOシネマズ新宿/シネスコ)
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