「米政府の潜入捜査って凄すぎる」潜入者 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)
米政府の潜入捜査って凄すぎる
定年を控えたFBIベテラン潜入捜査官がコロンビアの麻薬王とその一派を一掃するため家族の猛反対を押し切り五年の長期に渡り危険な潜入捜査に挑んだ実話の映画化。いかにして麻薬王を騙し続ける事ができたかを描いた本作に残忍な描写や撃ち合いシーンは少なく、潜入捜査の舞台裏にスポットライトを当てた心理描写中心のサスペンスに仕上がっている。007ジェームズ・ボンドばりの発明品が登場したり、騙しの㊙テクニック満載で見どころ豊富です。悪人であるはずの麻薬王はやり手のビジネスマンで大富豪として描かれているため、映画を観てる私も麻薬王とその一派が段々と好きになってしまい、最後のシーンでは同情してしまいました。実在した主役の潜入捜査官も内心はそうだったはずです。仲間を売る奴ほど憎い存在はいない。潜入捜査官は命よりも大事なその仲間たちを裏切り売ったんですから最悪最低な奴で許されない悪党です。あれ?麻薬王が善人になってしまった。これが映画の醍醐味です!是非、映画館でお楽しみください。
コメントする