「女という生き物」ひかりをあててしぼる akira0720さんの映画レビュー(感想・評価)
女という生き物
予備知識なく観たが、アメリカの映画祭でホラー作品賞をとっただけあって怖かった。
ただ、その怖さはじわじわくる感じだった。
普段、知っている知人の女性が実は映画の主人公のような女だったら。友達が暴力を振るう男だったら。
相手が自分に見せている部分なんて、実はその人の1部にすぎない。この作品を見て改めてそう思った。
ヒロインの派谷恵美の笑顔がすごい。この笑顔を見るだけでも、映画を見るに値する。
あの笑顔を見せられた時に自分はどうするのだろうか。
引きずる作品ではあったが、観てよかった。
映画祭で主演女優賞をとったのも納得の演技だった。
ミニシアターでこういう作品に出会うと得した気分になる。
観客に女性が多いのが、意外でそして恐ろしかった。
彼女たちの中にも、共感する部分はあったのだろうか。
解らないが、ちょっと考えてゾッとした。
影響力の強い映画だと思った。
最後まで書いて、哀しい愛の物語だとも思った。
出演者の熱演に拍手を送りたい。
俳優の演技が本作を映画にしているから。
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