「「もしも」を追求できる、考える映画」サバイバルファミリー 中野 祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
「もしも」を追求できる、考える映画
もしもこの状況になったら自分はどうするのか、終始それを考え続けた映画でした。
パッケージにもある通り、電気が消滅したことが題材の映画ですがそれをきっかけにしていろんなことが起こります。
それらの出来事を通して、家族や周りの人との関わり方、ひとつひとつのチャンスがあった時、自分が何を選択するのか、それによって未来が変化していくんだなと感じました。
この作品の中でもたくさんの岐路があり、その選択によって一つの結末に向かいます。
もしも、この時にこの人とちゃんと話せていたら、
力を借りれていたら、
違う決断をしていたら、
まったく違った物語になったんだろうと思います。
人のせいにするのではなく、周りのことを考えて動くからこそ周りと良い関係が作れると改めて知りました!
現実で実践できていることもあって、大規模災害の発生時、最近だと熊本や新潟の地震、福島の原子力発電所の事故などでも電力の停止は起こっていますが、暴動や窃盗などがほぼ起こっていないことを以前聞いたことがあります!
そういうところは日本人の誇れるところだと思います!
余談ですが、東京から中部、関西、九州までが舞台になっているので、各地に詳しい人には「知ってる〜」って思う場面が結構あると思います。
旅行好きの方には見どころの一つかと。
この作品の登場人物は、俗に「天才」と呼ばれるような人物は出てこなかったと思いますが、みんなの力合わせることで100点満点といえる結果を引き寄せたな〜と感じます。
(ちなみに防災コンサルの方から、災害時には一瞬で都市機能が麻痺するから電力ストップも夢物語ってわけじゃないと教わりました。)
電気がない世界だからこそ気づく、
いろんな分野が存在していることの大事さ、
自分の経験や経歴が通用しなくなった時にどうするのか、
自分が主体的に動くことや周りを尊重することの大事さ、
たくさんのことを学べる映画でした!