シークレット・オブ・モンスターのレビュー・感想・評価
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“一指導者の幼年時代”
サルトルの一指導者の幼年時代を映像化した作品。
途中で挫折。
他のレビューにあるように、こんな子供いるよなという感じ。
原作ではアクション・フランセーズに加入するよう。邦題はモンスターとなっているし、映像も観ている側に独裁者を連想させるような作りになっているが、どうも結びつかない。
原作がそこまでの人物を想定しておらず、無理があったのではないだろうか。
モンスターとまではいかなかった。。
感想としては、あまりにもモンスターとはかけ離れているストーリー展開であった。
もっと段階を経てもっと人間の醜さをさらけ出さなければ、なぜ独裁者に至ったかは真に表現しきれないのではないかと感じた。
だが非常に細かい心理描写があり、カメラワークや人間関係、ストーリーの流れなどでそれを上手く表現されているので、個人的には幼少期以外のフェーズも用意されていれば最高だった。
独裁者も元を辿れば普通の子供で、置かれた環境にもよると思うが、この映画に登場してくる家庭は恵まれてるいるがゆえに、ハッキリと家の中で上下関係が形成されている。
多感な幼少期でその様な家庭環境で、小さいながらも様々な抵抗を試みたが、唯一覆せなかった威厳な父親に対する憎しみのカタチとしての結果だったのかもしれない。
全てを意のままにさせる独裁者に!
最後にトム・スイート君が可愛いすぎです。
退屈した
要は愛着障害で子供が独裁者になってしまったというような話なのだろう。お父さんもお母さんも子供につめたくて可哀想であったが、子供も子供らしさが全然なくてかわいくなかった。それは表現の問題で、可愛くないとしてももっときちんと子供を子供として描いて欲しかった。
内容は退屈だった。家庭教師のお姉さんの胸を触って叱られるところはよかった。
つまんない。
この監督に金を出した人たちは、さぞ落胆した事だろう。最早語り尽くされたくらいよく見かける脚本である。
育児に関心のない母親
+
家庭を顧みない父親
+
愛情を奪われた子供
=冷血なモンスター
この数式に何を発見しろというのか…。
つまらない。
退屈。
なんか映像作家っぽい絵作り。
助長で緩慢な編集。
意味の分からないカット、シーン…尺が足らないのかよ?
面白さを無理矢理見つけるとしたら音楽の入り方くらいで…人類を未曾有の混乱に叩き込むような人災の成り立ちを見世物にしちゃおうなどという人間の愚かさを感じさせるくらいである。
だとしても、趣味が悪いし、この音楽はうるさいし、的確ではない。
スクリーンを切り裂いて出て行こうかと何度も思った作品だった。
追記
とても秀逸なレビューのおかげで、この作品の楽しみ方が分かった気もするが…俺はその俳優を知らない。作中で、そんなに顔を売ってたようにも思えない。
なもので、傲慢なキャスティングと言ってしまいたい。が…自国やその周辺ではそれこそ100%なのであろう。
まあ、なんちゅうか…そういう前提ではないので、その仕掛けが分からない人にとっては「クソつまらない」と言われても仕方ないわな。
こんな子供はいくらでもいる…
でしょうから、「独裁者の子供時代」とは大袈裟だなぁ。最後の成人になった顔を見て、愛人の子だったと気づかないといけなかったみたいですが、そんなの無理!(他のレビューで教えてもらいました、愛人と二役)。それを知って考えると、最後にカメラがグルグル回る所は、「これが答だぞ」と示した後に「ほらいろいろ繋がるだろ~」と鑑賞者に子供時代を思い返させる時間だったのかも。そうだとしたら、全く失敗しているし嫌な感じ。鑑賞者の心をつかんでコントロールしているつもりですか? 当時の世間の動きと呼応することもなく、ちょっと頑固な子供が何不自由なく育てられ、唐突に独裁者になりましたって言われても、私には?しか浮かびません。この後20年以上いろいろと経験していくのに独裁者になる道しかないわけがないでしょう。これなら私だって独裁者になれますよ。
音楽は凄みがあり良かったです。が、この音楽がなければ全く成立しない映画とも言えます。
ラストシーンで全てを理解できる
ネタバレになるので、まだ観てない人は読まないで下さい。
観終わった率直な感想ですが、完全に裏切られました、いい意味で。
予告編で見る限り、悪の教典の様に元々残虐性を持ったサイコパスが独裁者になっていくようなストーリーなのかな?というイメージでしたが、全然違いました。
邦題はシークレットオブモンスターですが、原題はthe childhood of a redear(独裁者の幼少期)。
原題の通り、序盤から後半までは、少年が独裁者になるまでの幼少期を淡々と見せられるわけですが、なんとなく理解はできても、異常とも思える少年の行動に釈然としない思いでいました。
ラストを観るまでは。
公式サイトに「果たして、この心理パズルミステリーをあなたは解けるか?」とありますが、まさにこのラストシーンで最後のパズルのピースがバシッとハマるわけです。
この美少年は一体、何に不満を抱き、不可解な癇癪を繰り返したのか?
◯教会でキリストの劇を稽古した後、教会の人間(大人だけ)に石を投げつける。
◯空腹だと言っていたのに、メイドが作った食事がまずいと言ってわざとらしく残す。
◯父親が会議をしている最中に、わざわざ裸でうろついて見せる。それを父親が注意すると、完全に父親を見下したような態度を取る。
◯フランス語習得のためフランス語教師が来ていたが、あることをきっかけに拒絶。その後数日間、部屋に引きこもり、猛勉強を始める。絵本一冊分のフランス語をマスターし、独学で充分だということを証明して見せ、もう教師は必要ないと言って教師を解雇に追い込む。
◯大勢の客人の前で母親から祈りを頼まれると「神なんて信じてないから祈らない」的な発言(うろ覚えなので多少違うかもしれません)を大声で叫び続け、それを止めようとする母親をグラスで殴りつける。
この悪意の根源はなんなのか?
ーその謎が解明できないまま、唐突に独裁者(大人)になったプレスコットが登場するラストシーンへと突入していくわけですが、ここからが答え合わせと言わんばかりの、まさかのどんでん返しでした。
もうこの映画は理解できそうもないと完全に諦めて油断していた私は、呑気にも大人に成長したプレスコットは一体どんな俳優が演じるのだろうと思い巡らせていただけに、つるっぱげのパティンソンが出てきた時の衝撃は凄かったです。
そうです、プレスコットの本当の父親は、母親の愛人であるチャールズ(ロバート・パティンソン)だったってわけです。
そっくりそのままチャールズの生き写しなんですから、誰がどう見てもこれは紛れも無い事実ですよね。
ロバート・パティンソンがちょい役で映画に出演するわけないと思っていたし、公式サイトのイントロダクションに父親、プレスコット、母親、チャールズと4人で並んでる画がいかにも意味深で、重要な何かを握っている人物なんだろうなとは思ってましたけど、まさかこう来るかと…。
日本の公式サイトには、ネタバレになるからだと思うんですが、キャスト紹介でロバート・パティンソンはチャールズ役としか載せてないんですよね。
いくら検索しても載ってないので、海外のサイトを調べてみたら、一人二役で演じていることが公表されていました。
日本の公式サイトをよく読んで見ると、制作に至る背景という項目にヒントととも取れる文面が載ってます。
プレスコットのモデルとなったムッソリーニについて語られているのですが、彼は(恐怖政治を徹底したときに不倫に関して異常に厳しかった)とあります。
プレスコットにとって両親の不倫はトラウマになっているわけですから、当然そうなりますよね。
知能が高く、感の鋭いこの少年が、両親の不倫に気づいてないわけがないでしょう。
両親がいくら表面上で取り繕っていても、自分の父親が本当の父親でないってことはわかっていたんじゃないでしょうか。
髪を短くするのを嫌がっていた理由は、チャールズに似ていることを気にしていたからだと思います。
両親はチャールズを何度か家に招いていますが、意図的にプレスコットへ会わせることを避けているように感じられました。
自分が実は愛人の子だと知っていたら、精神が歪んでも仕方ないと思います。
しかも、それを両親は何食わぬ顔をして隠しているわけですから、誰も信じられなくなりますよ。
母親はチャールズと出来ていて父親を拒絶、行き場のない父親は手当たり次第に若いメイドや家庭教師に手を出している始末…。
頭のいい少年ですから、邪魔な人間(不倫相手のメイドや家庭教師)を排除しようとしていたこともうなづけます。
両親が嘘つきで微塵も信頼できる存在ではないのに、神なんて信じられるわけがないでしょう。
そうなれば、教会の人間は偽善者に見えるだろうし、石だって投げつけたくなりますよ。
チャールズも同席している食事会で、母から祈りを強要された時に彼がとった行動というのは、彼にとって1番の偽善者である母と実の父親であるチャールズに対しての制裁なのかもしれません。
食事前に座席を変えたのはチャールズの隣が嫌だったからだと思います。
これをきっかけに限界を越えた彼の心は崩壊してしまいます。
この美しくも哀しいプレスコットが独裁者へと変貌していくには、充分すぎる動機だと思いました。
そして、この物語がさらに悲劇的なのは、そんな風に人格の歪んでしまった人間が、独裁者としての権力を手にしてしまったことではないでしょうか?
歪んでいるからこそ独裁者になってしまったわけで、もし平凡な幼少期を過ごしていたら、もっと違った形で政治活動をしていたかもしれませんね。
<最後に>
結末と動機を知った上で、少年の心理をなぞるために改めてもう一度この映画を観てみたいと思いました。
また新たな発見があるかもしれないので、一度ならず二度楽しめる映画ではないでしょうか。
置いてけぼり
壮大にお金がかかった自主制作映画を見せられた気分だった。手持ちカメラっぽい視点も意味がわからず不快なだけだった。ここまで心が動かされない映画も珍しい。映画自体がサイコパスなんでしょうか。
飛躍し過ぎ
独裁者が育つ様!?冒頭から反抗期の子供が少しだけ反抗度合いを増す様子をみせただけで大したずれ具合でもないのに、いきなり数十年後になり…なんだこれ!?音と映像で煽っているだけでポカーンですわ。
父親がどうとか理由になんかならない。これがありならどんな人間になっているオチにしても何でもありじゃないか。
見方
少なくとも、見ているときは肩透かし感が半端なかった。
ミステリーとしてみると正直面白く無いです。
あ、こうくるだろうとかきっとこうだ!と思う箇所が全てそうならず、普通に過ぎていくからです。
広告の煽り文句もよろしくない。
見終わった後、いろんな人の感想や考察を見て、あぁなるほど、と思いました。
ミステリーというよりヒューマンドラマ。
その中で色々な要素や、示唆がある。
そこに気づければ面白いと思います。
ただ、派手さや盛り上がりはなく、独裁者はこうして出来上がった!というほどの内容でも無いです。
良かったのは、雰囲気と役者さんでしょうか。
どうなるか結構楽しみだったのですが…
でも、今もう一回見たら評価かわるかもw
家庭不和の話?
言葉に出来ない良さがあるのでしょうが、単純な感想として、ヨーロッパ映画らしい淡々とした雰囲気で、子供の癇癪を延々と観させられた。
と言った所でしょうか?
独裁者がどうこうより、親と子の向き合い方の話を終止描いている感じです。
親と子に溝があるのは、観ていてわかるのですが、子供の癇癪の方に強い印象があり(これが既に大人目線なのか?)
全く同情出来ない。
て言うかイラつく。
しかも、ずっと7、8歳くらいの子供で進んでいた物語が、青年期などすっ飛ばして、ラスト、いきなり独裁者になった大人で登場。
え、こんなんで独裁者になるの?よくある話じゃないですか?
後、第一次世界大戦後を背景に描いていた訳で、ラストが、明らかに某組織をイメージしているのですが、主人公の子、アメリカ人ですよね?問題にならないですか?
しかもなんでそこだけフィクションぽいの?
しかも何故か、謎のカメラ大回転でいきなり終わり(笑)
演出面でも意味があるのか無いのか、やたら長回しで見せたり、そのカット長く見せる意味あるの?と思う所もしばしば。
家庭教師の胸元(ブラウス透けて乳首見えてますよ。つーかノーブラかよ!あの時代ブラジャー無かった?)を見せるのは、まあ、子供の性への興味を描いているのか、(かなりのエロスでしたが(笑))
いいのですが、父親が二人目の子供欲しいと母親にせまるシーンで○○な部分のドアップなカットは、演出でも要らないでしょう?何故?
色々書きましたが、悪い意味で期待裏切られた作品です。
私が読み取れていないだけなのかな?
なんか怖い…
レビューも高かったため、公開初日に鑑賞。
思ってたのと違った。けれども良かった。
独裁者誕生のストーリーだから、何か大きな事件が起きたり、壮絶な家庭環境だったり、何かしらがあるのかと思ってた。
ただ、この映画には大きな事件も、壮絶な家庭環境もない。
よくいる仕事ばかりで厳格な父と、信仰熱心な母と、優しい家政婦と…
そんな中で少しずつ何かが狂っていく。
その何かは、ふとした親同士の会話だったり、子供の叱り方だったり、教育の仕方だったり…
どの家庭でもあり得そうなことが、少年をどんどん歪ませてく…
これって、すごく恐いことだと思った。
「何が少年を独裁者へと変貌させたのか」
この答えははっきりとは出てこなかった。あえて出してないのだと思った。
観た人の捉え方によっていかようにも解釈ができるように。
他の人の解釈を早く聞きたい。
答えのない映画
宗教的な描写が多く、日本にはあまり馴染めなそうな映画。
予告とポスターが魅力的だったので行きましたが、あ、違ったか。という感想。
ただ映像はとても綺麗で、まるで美術館で絵画を見ているような気持ちになります。音楽も惹きつける力はあります。私の中で何が伝わらなかったんだろう?まだ答えは見えません。
人より少し多感だった幼少期の自分、
信頼していた人を傷つけた母、
父を誘惑した家庭教師、
自分の事を邪魔な存在として扱う父、
でもそんなのってどこにでもある話で、文字だけみても、きっとみんな見飽きてると思います。
たとえば、独裁者になるのは普通の人間なんでしょう。
前半途中で眠くなりますがぐっとこらえましょう。(私は2回寝かけた)
鑑賞後のこの感覚、なんとなくデジャブで、思い出してみたら、リリィシュシュのすべてを初めてみたときと近いかも。当たり前に内容は違いますが、あの時、自分は14歳で、当時から映画は好きでしたが答えが見つけられないままただ映像の美しさでみた映画でした。今は29歳。あの頃の感覚を思い出した答えのない映画でした。40歳ぐらいになったら、またかわるかな。
40点
見入ってしまった
想像以上に見入ってしまった!!なんだこれ!なんだこれ!とずっと思ってたら終わってた。
少年が喚いたり、親たちの見てはいけない場面を見てしまったりするシーンは見もの。
ニヒルな笑みを浮かべる少年がなんだかとても怖かった。
すごかったのに、語彙力がなくて伝えられなくて悔しい!!
とりあえず、見て欲しい。
うーん^_^;
よく言えば、批評家さんが高評価をつけたがるような芸術的な作品?
試写会で観ましたが、私のような素人にとっては、キャッチャーとしてマスクもグローブもつけずに座らされて、ピッチャーから豪速球を投げられてる感じ、、、(スミマセン、野球部だったものでw)かなあ。。。
鬼気迫るような音楽と、少年役のトム・スウィート君の類稀な美しさは収穫点だったと思います。
が、少年の3つの癇癪の軌跡が描写し終わったと思ったら急に成長した少年が独裁者となって民衆に崇拝されている描写に移り、その間の繋がりが全くないままグルグル〜!!!(観た方は分かりますよねw)と終了しました^_^;
終わった後、思わず、エッ?!終わり?!と声に出てしまいましたが、周りの方も同じように思っていたのか、会場は苦笑ぎみでした。
個人的には、カメラワークもかなり独特かと。
(何もない景色で急に何秒も静止していたり、素人目にはあまり意味が読み取れないシーンもあったので)私のような万人受けするような作品を好む方向けではないと思いますw
あと、これは海外の作品ならではだと思いますが、結構宗教色があります。決して宗教映画ではないですし傾倒しているとかそういうことではないのですが、やはり日本と違って生きる上での主軸になっているので、その点で日本人には映画の世界観に入り込もうと思っても、根底の部分では共鳴や心酔しづらいかな、と感じました。
抽象的な作品がお好きな方^_^;?は1度観てみるといいかと思います。
(グルグル〜!!えっ、、、終わり??の意味も分かっていただけるかと思います笑)
つまらなすぎてビックリしました。
ハッキリいってつまらない。
というか意味が分からない。
試写会終わったあとも、会場のあちらこちらで「えっ」「終わった!?」という声が聞こえた。
私自身もラストいきなり大人になった少年が出てきてストーリーとしてどうなのかと思いました。
中盤もただ少年の反抗期を記録しただけの映画だし、何か伏線でもあったのでしょうか?
伏線があったとしても1つも分かりませんでした。
音楽だけは良かったかもしれません。
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