「本当にひどい」カーズ クロスロード Dさんの映画レビュー(感想・評価)
本当にひどい
題名の通り本当にひどいレビューばかりでレビューした。そんな人たちに新しい観点で見て欲しいと思う
まず第一に世代が変わったのを理解しなきゃいけない。最新のトレーニングを使えるからじゃない。あの話は車のお話、人間の年老いたスポーツ選手が努力し選手権で優勝!みたいな努力物語は生まれない。車には最高速度が存在し、それは不変でかつどうしようもないこと。結果制御できない速さまで進み、そのボディではダウンフォースが足りないためタイヤのグリップ力が低下、クラッシュしてしまった。
現にカーズ1でもキングにとっての世代交代が起きている。そのキングは引退について「若者が教えてくれる」という。そしてカーズ3では周りの車はマックィーンのような形の車ばかり。今回のストームのようにマックィーンのように新人がいきなりチャンピオンになり、ストームのような車ばかりになる。これは世代交代なのではないか?
クルーズという存在について明瞭にさせないといけない。クルーズはただの車じゃない。根っからのレーサー。いやほんとに。片鱗はそこら中にあった。終盤にあった練習を受ける前、すでにシュミレータの時点で時速310キロある。マックィーンが315キロなので相当速い。その後マックィーンもクルーズに対して「すごいな。あのレーサーは誰?」といってるじゃないか。最初からポテンシャルマシマシだったわけだ。しまいには聴いた、見ただけでハドと同様の技使える。しかも初レース、次世代レーサーのように特化した練習も無しで。なのに当人は自信がなくてチャンスが掴めずにいた。良いものを持っていたのに。
つまり最後のバトンタッチはその辺のよくわかんないただの腐ってるやつに渡したわけじゃなかった。良いものを持っているとマックィーンは気づいた。では何故生涯最後のチャンスをあげたのか。答えは簡単、自分にはクルーズに与えられるチャンスがあったから。ハドは次世代を育てることに喜びを感じ、弟子の勝利を自分のことのように喜んだ。ハドにはそもそもチャンスが与えらず、絶望の中で引退したのに幸せそうだと気づいた時、マックィーンの中で引退しても良いのでは?と思ったわけだ。マックィーンは作中でいくつもの現実を突きつけられる。歳をとり、勝つ確率は1.2%、みんなストームの話題ばかり、誰がどう見ても辞めどきだった。だから最後潔く引退を認めようとしていた。
ただそのチャンスがあったのも、みんなが手伝ってくれたのも、最後マックィーンが勝って終わって欲しいと星1つけていった酷いレビューも、みんなマックィーンが大好きだったからってこと。