「~「どんなに辛くても、苦しくても、笑ってられる強い男になれ。」~」曇天に笑う 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
~「どんなに辛くても、苦しくても、笑ってられる強い男になれ。」~
【賛否両論チェック】
賛:お互いを想うがゆえに溝が出来てしまった兄弟の絆の修復や、そんな彼らが町を守るために戦う姿がカッコイイ。主人公の、宿命を一身に背負いながらも、常に笑顔を絶やさない人柄も魅力的。アクションや熱いセリフの数々も見どころ。
否:物語そのものはかなり単純かつ荒唐無稽で、ツッコミどころも多すぎる。
その過酷な使命を一身に背負いながらも、持ち前の明るさと破天荒さで笑顔を絶やさずに、人々をも笑顔にしてしまう天火の人となりが、とても爽やかでカッコイイです。そして、独りで全てを抱え込む天火に憤りながらも、少しずつ成長していく空丸や、無邪気な中にもたくましさを併せ持つ宙太郎と、揺れ動く3人の絆が再び強く結ばれていく姿もグッと来ます。
展開は結構単純で先読みも出来てしまいますが、大蛇復活を目論む風魔に対し、3兄弟や犲達がどんな戦いを見せるのか、特にアクションは熱いです。個人的には、かつての友・天火に蒼世が言い放つ、
「ならば、その志が絵空事でないことを証明してみせろ。」
というセリフが好きでした。
あまり深く考えずに、純粋に世界観を楽しみたい、そんな作品です。
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