「本気の和製アクション映画を!」曇天に笑う mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
本気の和製アクション映画を!
例によってマンガの映画化。そしてこれまた例によってその原作マンガはまったく知らない。
冒頭、大津の町並みを上から映し、クレーンで降り、そのまま走って逃げる何者かを警官が追うというシーンにワンカットでつなげる。
ああ、これこそ映画だ、と思い、このカットどこまで続く?と思いきや、いちばんおもしろくないところでカットが割られた。
なんとも中途半端な気分に陥った。
本広克行監督のことは、非常にかっているのだが、よほど良い脚本でないと成果が上がらない。
君塚良一しかり、上田誠しかり。
本作の高橋悠也も悪くはないが、つきぬけたところがなく終息していく感じで、なんとも歯がゆい。
アクションは頑張っていた。だからこその若手キャストなのだろうけど、アクションだけでは映画にはならないのは自明である。
「サマータイムマシン・ブルース」のような、規模は小さいかもしれないがほんとにおもしろい映画を、本広克行には期待している。
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