劇場公開日 2017年7月29日

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「誰が守ってくれるんだよ!そりゃ教団が・・・」東京喰種 トーキョーグール kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0誰が守ってくれるんだよ!そりゃ教団が・・・

2019年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 一番良かったのがリゼ(蒼井優)がカネキ(窪田正孝)を食おうとした序盤の展開。彼女のしゃべりが怖いんです。やはり蒼井優はどんな役でもこなせる大人の役者になったんだなぁと感じました。

 人間が最高の捕食者だったのに、それ以上の捕食者に喰種(グール)がいる。捕食者と言えば『プレデター』を思い出しますが、人間の形をしたプレデターみたいなものかな?人肉しか受け付けないという体質なので、人間を襲うことのできない弱いグールは自殺した者の死体を食らうしかない。CCG(喰種対策局)もグールを狩ろうとしているし、グールたちはなぜだか人間社会に溶け込もうとしているので、不自由極まりない世界なのです。いわばヴァンパイアの人肉版といったところ。そう考えれば理解しやすい。

 原作も何も知らないので、こうした世界観と人間を殺して食わなければ生きていけない人間らしい心の葛藤だけに注目させられる。葛藤といっても、人を殺さない信念なのか人肉を食わないという信念なのか、それとも絶食はいつまで続けられるかといった細かな心情まではわかりません。CCGとの戦いが見せ場になるものだと思っていましたが、不気味な大泉洋ばかりが目立ってしまい、どうしても小規模な戦いという印象でした。

 終盤の盛り上がり・・・それが弱かったかと思います。相田翔子の羽をいつの間にか大泉洋が使ってるし、その彼もいつの間にか倒れてるし、CCGの応援部隊は来ないし・・・と、消化不良に陥ったので、帰りにCGCのお茶を買ってきました。

kossy