「振り切ったバカらしさが何も考えずに笑わせてくれる」シャークネード カテゴリー2 Elvis_Invulさんの映画レビュー(感想・評価)
振り切ったバカらしさが何も考えずに笑わせてくれる
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LAを襲ったシャークネードから生還し故郷のNYへと戻るフィンとエイプリルを迎えたのは、
新たなる、そしてより強大なシャークネードだった。
今、NYの全てを賭けた闘いが始まる……!
発想勝負で局地的に人々を魅了した『シャークネード』が、
予算と物好きな本人出演希望者どもを引き連れて帰ってきた続編。
前作が凡庸なサメ映画から抜きんでることになった魅力、
「どこでも」「どんなサメでも」「あらゆるタイミングで出てきて」「雑に死ぬ」テンポはますます磨きがかかり、
このシリーズが完全にアニマルパニックという方向性を捨てつつあることがしみじみ感じられる作品。
台詞がだいぶこなれてきたため展開のダレが殆ど無くなっていることがその基軸だろうか。
完全に観客に笑い飛ばさせるためにやってる映画として、無数のツッコミどころを愛嬌に変えていく素養は稀有なものと言えるだろう。
本作終盤のフィンの演説シーンは『インデペンデンス・デイ』のそれに比肩する熱さを持つ、との評価がされることがあるが、
双方ともに勢いと悪ふざけじみた脚本で魅せるものである辺りこの2作は完全に同類ということなのだろう。
見る目的さえ間違えなければ、拙い映像に目をつぶってみる価値は存在する。
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