「欲しかったのは?」L エル 太陽さんの映画レビュー(感想・評価)
欲しかったのは?
ABCの音楽が大好きで、Lのアルバムも大好きなので映画をすごく楽しみにしていました。
なので良い感想しか書きたくないんですが、ちょっと期待外れでした…。
批判的な内容になるので嫌な方は読まないでください。
私が勝手に思っていただけですが、アルバムを映画化するって言うんだからアルバムの曲をいっぱい聴けると思っていたのと、ストーリーブックをいい感じに弄って映像化するのだと思っていました。
曲に関しては原曲が数曲流れたのと、インストアレンジが所々で。
インストアレンジは良かったし、黒猫〜とかはやっぱりテンション上がりました。
でも聴きたかった曲が聴けなかったのが残念でした。
Lovesが流れたシーンは歌詞と映像が合っていて良かったけれど、最後のエルのセリフは無い方がよかったと思います。
音楽の余韻を感じたかったです。
ストーリーに関してはほぼ別物と言っていいかと思います。
映画は時間が限られているので設定を変えなければいけないのは理解できます。
でも原作の名シーンだけを新しいストーリーで繋ぎ合わせたという感じで、わざわざLという作品を映像化した意味がわかりませんでした。
「欲しかったのは、愛」というのもあまり伝わってきませんでした。
背景は綺麗で特にセラヴィーの街並はとても美しく魅惑的でしたが、良くも悪くも合成でした。
劇団青年の暴力シーンは本当に痛々しくて、純粋に広瀬アリスさん体を張っていてすごいなと思いました。
Adult Black Catでのダンスシーンはかっこよかったです。
あと最後のラヴィアンローズのお花は鳥肌が立ちました。
ABCやアルバムのLとは関係なしに、「L」という一つの映画として楽しめればよかったかなと思います。