名前のレビュー・感想・評価
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ささやかな希望の大切さを教えてくれました。
世界には色々な境遇の人たちの色々な思いが溢れているわけですが、現実的にはこの映画のように交錯することはめったに起きないし、その思いはひとりで抱え続けるしかないのかもしれません。
それでも実は映画ほど分かりやすくドラマチックではないけれど、小さな出逢いを繰り返しているうちに誰かの何がしかの思いを無意識的に選択し、いつのまにか以前より前を向くことが出来た事に気付く人たちもいるはずです。
そんなささやかな希望が描かれているように思いました。
最終回上映後に監督、津田さん、ゲストによるトークショーがありましたが、ラスト近くの津田さん、駒井さんの橋上でのやり取りは台本にないアドリブだったそうです。練り尽くされた脚本だと思っていたので驚きました。
駒井さん、若いけど素晴らしい女優さんですね。
ラストの晴れやかな横顔は海街ダイアリーの広瀬すずさんを彷彿させる輝きを放ってました。それだけでも価値のある作品です。
自分
茨城県の片田舎で接する相手毎に様々な偽名とプロフィールを使い分けて独りで暮らす男と、男の前に現れた偽名のことを知る謎の女子高生の話。
男メイン、女子高生メイン、二人の話と三つのアプローチでみせる流れで、明るく堅すぎず楽しく優しくみせていく。
男の謎というか闇の様な部分は特になく拍子抜け気味、女子高生の悩みや葛藤や正体は有りがちな話だし、余り金がかかっている感じもないけれど、良く出来ていて面白かった。
まさにヒューマンミステリー
懐かしくて美しい田舎の風景とミステリアスで味わい深いストーリー、そして役者さん達の素敵な演技のコラボレーション。
2人の主人公それぞれの心の内側をすごく丁寧に大切に描いて心の奥に響く素敵な作品でした。
そして、津田さんと駒井さん演じる2人の主人公の存在感!
日々悩んだり笑ったりしながら生きてるぼくらのすぐそばにいて、同じように生きてる2人の主人公を、知らず知らずのうちに応援してる。
そしてその2人のすぐそばで生きてる人達もまた魅力的。この作品の世界に浸る2時間弱はとても爽やかな時間でした。
自分を探して
自身の存在意義を問う、問う事から逃げたい、
そんな二人が偶然交差する物語。
映像、何気ない日常と風景描画が素晴らしい、最初から引き込まれました。
駒井蓮さん凄い存在感、ダンディな津田さん、脇を固める役者さん達も何れも良い。
前情報無し身構えもなしでの観賞でしたが、
観賞後久しぶりに爽やかな喪失感虚無感を味わいました。
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