「『キセキ―あの日のソビト』(2017)」キセキ あの日のソビト Takehiroさんの映画レビュー(感想・評価)
『キセキ―あの日のソビト』(2017)
なぜか渋っていたが、加入すると得だったかも知れないと思い、Amazonプライムで閲覧。配達が当日来てしまい、配送業者に悪いと思って以前脱会したのだが、注文するときに、普通配送にすれば大丈夫なのだろうと思う。そんなに急ぎの注文はないのにな。映画に関しては、これはプライムと付けてあるのなら課金されないのだと思う。内容に入ろう。菅田将暉ばかりやたらこの頃見かけるような気がするが、弟役の菅田と兄役の松坂桃李のダブル主演で、見始めたばかりなのでよくわからないが、菅田のほうがGReeeeNのヴォーカルなのか?弟は歯学部受験をしているが、兄のほうがバンドにのめりこみ、医師の父親に遊んでいるんじゃないと殴られたり、まるで理解されていない。そうした兄と弟からどうなっていくのか。実話が元だというので、ドキュメンタリータッチで観られるか。『ビリギャル』でもそうしたシーンがあったと思うが、今やインターネットで合否を確認するわけか。今後は手抜きのためにカタカナで書くが、グリーンの受験の頃も既にそうなのか。といっても、何歳なのかもわからない。弟の入学した歯科大学での新たな友人達がカラオケをしたり、音楽をしてきたかというようなちょっとした話からバンドを組むことになるのか。どこでもそういうものなのか。ラジオでグリーンボーイズがなんとかというのが昨春の頃かやっていたと思うが、実はこの映画から共演した4人がグリーンを演じて、グリーンボーイズとして活躍したということだったのか。兄は兄のバンドでやっているが、プロデューサーと喧嘩になってばかり。兄は売れることにこだわりがあるが、ほかのメンバーは自分たちのやりたい曲をしたいのにと考えがプロデューサーと異なり、解散していく。この映画で菅田将暉はおおかたはっちゃけたイメージの役者なのに、抑えて普通っぽい好青年な大学生を演じている。そして兄は弟のバンドの編曲をしてやる。弟たち4人は楽しく練習している。この映画は楽曲演奏の時とセリフの音の差が大きく、ボリュームを上げ下げしながら視聴した。菅田をはじめとして4人も俳優ながら歌手も出来るのもいいものである。グリーンボーイズの才能は兄も感じて、弟の交際相手役(忽那汐里)を感じてしまうほどのものだったらしい。プロになるまでやらないでと言われた。兄はプロデューサーに弟たちのデモテープを渡す。歯医者になろうとしているのに音楽はあくまで趣味だよと弟がいうが、兄がそうしたことをしてしまう。
まさか後年にグリーンになるとは思わないだろうし。歌手もやったら患者さんに迷惑かけてしまうよね。と弟たちは言うが、兄がプロデューサーになんとかどうかと頼み続ける。松坂は左手に箸を持つ。その後、弟も「世の中に自分らの音楽を発表したい」と兄に語る。歯科大学の同級生4人に兄が加わって、音楽づくりを始める。それが『道』。そして兄が辛辣なプロデューサーにテープをもっていく。テープというか、なんというのかわからない。MD?プロデューサーも聴いて社長に企画書を出すと顔つきが変わり、兄は喜んで駆け出す。母親は息子二人が歌手なんてと素直に喜んでしまうが、問題は医者の父親である。そこで兄が考える。顔を出さないで売り出せばと。しかし弟の歯科大学の友達を兄がプロデュースしてメジャーまで登っていったとは。弟は歯科医としての大変な授業中に歌詞を書いていた。大丈夫か。案の定、試験が出来てない。怖い小林薫の父親にも怒られる。勉強一本にしたい弟と音楽をさせたい兄が喧嘩になる。兄が勝手な事いってんじゃねえよと言うと、勝手なのはお前だろうと、確かにそうなのだが。だが兄は「続けたくても続けられねえ奴もいんだぞ」と下がらない。そりゃあ、歯科医だけで十分だったのだが、兄の熱意が音楽も兼ねさせたか。しかし父親が強い壁になっているのをどう考えるか。兄が父親の勤務先の病院まえでやってきて父親に弟に音楽をさせてくれと直談判する。兄にも「お前には社会に役立つ仕事をして欲しかった」と父親が言うと、兄は「心の医者になります」と応じる。弟もグリーンに戻ってくる。やはりそれが楽しかった。また5人での音楽制作が始まる。そしてCDになった『キセキ』。オリコン1位。顔を出さないから誰も本人たちだとわからない。父親が診ている心臓病の患者(平祐奈)が、『キセキ』を父親に渡す。「私生きたいです。未来や将来に向けて頑張りたいです。よろしくお願いします」息子の声に患者が励まされていた。彼らの厳しい父親は壁になったが、昔の頑固おやじというのはまだいてくれるんだなという話でもあった。監督の兼重淳は私と同い年なのか。話題作の助監督をずいぶん重ねてきた人らしい。