劇場公開日 2017年7月1日

「伊賀へのディスりっぷりが半端ない」忍びの国 niaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0伊賀へのディスりっぷりが半端ない

2019年5月12日
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鑑賞方法:TV地上波

どこまでが史実なのか分からないけれど、伊賀の里人たちに対して過剰に品性下劣な印象しか感じず違和感だけ残った。
変幻自在な忍術の数々を期待していたのに、9割方絶叫しながら正面突破していくだけだったので拍子抜けした。
命の遣り取りをする合戦場面でも終始緊張感がなく、もしかしたら遊び半分で殺し合いをしているのではないかという考えがふと頭をよぎり、逆にある意味恐怖を感じた。
城などのセットがいかにも造り物にしか見えなかった。
主役の無門が深刻な場面でも終始ヘラヘラと脱力した態度で、それが却って常人ではない様が伝わってきた。それがあってこそ、終盤のシリアスな展開がより真剣味を帯びて感じられた。
終盤の大野智と鈴木亮平の決闘シーンだけ突出して迫力があって、この映画を最後まで観て良かったと心底思えた。

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nia