「凄い娯楽活劇になれる映画」忍びの国 ^・エ・^さんの映画レビュー(感想・評価)
凄い娯楽活劇になれる映画
クリックして本文を読む
<他映画レビューサイトでの自身の記載を加筆修正しています>
まず、無門(大野智)と平兵衛(鈴木亮平)の最後の死闘は、日本映画史に残る殺陣です。ぜひ息を呑んで刮目して観てください。
これほど凄い殺陣で魅せられるのなら、下手に安っぽいCGは止めて(Mad Max: Fury Roadの様に)、シリアスなアクションをもっと堪能したいと思わせる映画です。いや、木人くん(変わり身の術)は愛い(うい)奴で、近う寄れ。
主演の大野智は、VS嵐の「クリフクライム」でも分るとおり、撮影時30代後半にも関わらず、恐ろしいほどの身体能力と体術の持ち主です。
デビュー前の10代の頃、京都で激しいアクション舞台を一日何公演もしていたのが活きています。
仲が良い同期のV6岡田准一(截拳道やカリ師範並みの実力者)の影響で、截拳道も習っている筈。
ジャニーズ・嵐のアイドル映画と思って食わず嫌いして観ないのは損です。
最後の死闘を際立たせるためか、日置大膳(伊勢谷友介)の家臣・足軽たちとの闘いの場面を、変にダンス・コメディっぽくしてしまったのは、本当に勿体無い。
あと尺の関係でカットしたのか、人間ドラマ・描写が少し単純で端折り過ぎです。(評価を▲0.5点落としたのはそのため)
カットされたと噂される各所のアクションシーンを加え、モノクロ映画にしてシリアス度を高めて娯楽性を際立たせれば、現在では貴重な、本当に凄い娯楽活劇になると思います。
3Dやら4DX、iMAXでない、邦画活劇ならではの醍醐味は映画館でないと味わえません。ぜひTOHOさん、ご検討お願いします。
コメントする