「骨太な男のドラマ。」忍びの国 まるこさんの映画レビュー(感想・評価)
骨太な男のドラマ。
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骨太な男のドラマ。物語の尊いテーマをテンポ良く、時に軽快に描いていく、監督の手腕が見事!
幾重にも伏線がしかれていて、忍びの術に観る側も嵌まっていく。
脚本が原作者 和田竜氏本人なので、しっかりと本筋の流れを踏まえた上でのセリフが、これまた、魅力的な演者と相まって、鑑賞した後でも、セリフが色鮮やかに甦る。 とりわけ、無門が後半言ったセリフが、ものすごく壺に嵌まった! セリフまわしも絶妙! その部分だけで、無門の背負ってきた背景と闇、心境の変化などが読み取れ、涙を誘う。
アクション面では [川] という独特の戦い方が行われるが、この戦い方にも無門の流儀たるものがあるのか? 冒頭の[川]の戦いと、最後の[川]の戦いでは、戦う相手の強さなりによって、全く違った戦い方ではあるが、最後はどちらも同じ一打で止めをさす。 そして、相手が倒れ [川] が完成し、綺麗に成立しているのには痺れた。
「 嫁さん以外、怖いものはなし 」
ここに無門最強の忍者が成立した。
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